ハシビロガモの渡来も日々増えてきました。

 ハシビロガモは扁平でしゃもじ型のくちばしから命名されたようです。その平たいクチバシを水面に浮かべて、プランクトンを水ごと前から吸い込み、くちばしの根元付近から濾過した水を出しながら濾し取る仕組みで採餌します。

 

↑ハシビロガモが採餌をしている様子

 

 また、ハシビロガモは、複数羽で集まることにより採餌効率を上げる技を持っています。その技とは、みんなで同じ場所を中心にしてくるくる回ることです。複数羽で回ることにより、水流が生まれ円の中心に動物プランクトンが集められます。この水流は、円の中心で下から上へと流れる水流であり、水の底にある餌資源まで水面に集める効果があると考えられています。

 

↑24年12月撮影 ハシビロガモのぐるぐるサークル

 

 ハシビロガモはユーラシア大陸北部、北米大陸北部に広く分布・繁殖し、冬にアフリカ、アジア、北米南部、中米などの南へ渡ります。 日本では冬鳥で、湖沼、池沼、河川、静かな海上などに生息しますが、淡水域を好みます。