シロハラクイナは沖縄本島では遭遇しやすい野鳥のひとつであるが
警戒心が強くすぐ物陰に隠れてしまうので写真には撮りづらいところがある
しかし、今日のシロハラクイナはいつもと様子が違っていた
水路沿いのあぜ道にいるときろを見つけカメラを向けると同時に田芋畑に逃げ込んだまではいつもの通りであった
いつもはこれで終わりであるが、今日はすぐに出てきた
そして逃げようとしない
何故だ?
やがてその理由が分かった
水路の斜めになった土手に6羽の雛がいたのだ
孵ってまもない雛で色は真っ黒である
親鳥は雛を残して逃げられないのである
しばらく観察していると、親鳥は雛たちを水路から田芋畑に移動させようとしていた
水路の土手は斜めであるが最上段は垂直になっている
雛たちはその最上段を登りきれないでいた
何度も何度も試みるが結局、登ることはできなかった
親鳥は田芋畑へ行くのを諦め、水路の中の草むらへ雛たちを誘導し、そこで身を潜めた