カラスとツミは子育てをするには互いに天敵同士である
その天敵同士が同じ松林に営巣した
しかも、その距離約100mほどと近い
その公園を管理する人が言うにはカラスが3羽、ツミが4羽の雛を育てているという
カラスの雛はまだ、巣から顔を出さないが、ツミの雛は巣から出たり入ったりするほど大きく育っている
巣立ち間近なツミの雛
ツミは人間に対しては警戒心をさほど示さない
しかし、カラスに対しては警戒心を強く表す
昨年、ツミの雛1羽がカラスに襲われたことが、さらに警戒心を強くしたのかもしれない
カラスの巣がある木の下を人間が通るとカラス2羽が大声で叫びながら上空を飛び交う
それに対してツミも警戒の声を発しながら空に舞い上がる
しばらくの間、ツミとカラスの鳴き声が松林に鳴り響く
やがてカラスが警戒を解き落ち着くと、ツミも木の枝に舞い降りる
そして静かになり、松の葉音だけが聞こえる静寂な松林に戻る


