コアジサシの抱卵を確認してからやがて3週間になる
そろそろヒナの誕生があるのではないかと期待し、そのフィールドに向かった
コアジサシが営巣するビーチに着くと同時に唖然とした
砂浜の形が変わってしまっていたのだ
抱卵場所の近くにあった小さな砂の山がなくなっていたのである
砂浜にはトラクターのタイヤ痕があった
私は嫌な予感がして営巣場所に急いだ
砂山の撤去工事の影響で営巣放棄をしてはないかという心配があった
果たして一昨日まで抱卵していた場所にコアジサシの姿はなかった
①卵が孵った
②抱卵放棄
③天敵に襲われた
以上3点のいずれかが考えられる
①に希望を託して2時間ほど親鳥の給餌を待った
しかし、雛の姿も親鳥の姿もなく、給餌の様子は全くなかった
抱卵していた現場を確認した
そこには何の形跡も残っていなかった
それから更に1時間が経過したが給餌の様子は確認できなかった
③の可能性が最も高いという結論を出すしかなかった