北中城村議会3月定例会は、3月24日(火)に閉会した

 

今議会の主な審議事項は、予算案である

 

一般会計予算については、議長を除く全議員で構成する特別委員会に付託された

 

委員会での質疑事項を中心に一般会計の内容を一部掲載したい

 

・住民税が増額になっている主な要因

(答弁)高額所得者の転入、不動産等の売却による所得増、納税義務者の増加などによる

 

・村内在住者の県外へのふるさと納税にかかる影響額(本村の税金から控除される額)

(答弁)平成29年度 107人 控除額3,443千円  平成30年度 155人 控除額6,059千円  平成31年度 205人 8,015千円

《参考》

(ふるさと納税寄付額)平成29年度24,874千円 平成30年度15,258千円 平成31年度25,031千円

(返礼品等経費)平成29年度13,983千円 平成30年度10,583千円 平成31年度11,876千円(予算ベース)

(私見)本村における「ふるさと納税制度」の損得を見てみると、平成31年度予算ベースで、+寄付金25,031、-経費11,876、制度のおかげで減額される税金8,015千円、結果は5,140千円で大きなメリットはない。ちなみに30年度はマイナスである

 

・村民税法人分が減額になっている要因

(答弁)平成28年度の税制改正による9.7%から6.0%への税率の引き下げが、令和元年10月より施行されたことによる

 

・地方消費税交付金の増額要因

(答弁)地方消費税の課税主体である沖縄県からの見込額の通知による

(私見)令和元年度は、10月に消費税が引き上げられたにもかかわらず、補正予算では前年比減額となっている。令和2年度は36,780千円の増額となっているのが疑問

 

・会計年度任用職員制度の勤務形態

(答弁)「フルタイム」職員と同じ勤務時間で週38時間45分(14人)  「パートタイム」週30時間と35時間に分かれる(150人)

 

・ロウワプラザ地区(軍用地)用地取得事業の進捗状況

(答弁)目標 11,000㎡、今年度までに9,144㎡を取得、83.6%の取得率である

 

・北中城村誌編纂事業の進捗状況

(答弁)第5巻戦後編の発刊に向け作業を続けている。作業内容は、資料収集・整理、聞き取り調査、聞き取り話者校正・原稿化、論述執筆などがある。6割程度の進捗状況

(私見)村史編纂予算については、30年度は「予算に余裕がないから1年間休んでくれ」、31年度は「具体的な計画書がないから予算はカットした」、そして、新年度は、編纂業務を行なう職員や事務局員を置かず、委員会費用のみ128千円を計上。委員会だけでは編纂作業は進まない。29年度予算12,265千円からすると、明らかに財政逼迫による削減である

 

・村社会福祉センター運営補助金について

(答弁)福祉センターエレベーター修繕にかかる経費である

 

・予防接種委託料の詳細

(答弁)予防接種の助成には、子供の定期接種(16種類)、成人(1種類)、高齢者(2種類)の計19種類がある

要求額の92%の査定であるが、年度途中で過不足が生じた場合は補正で対応し、確実に実施できる

(私見)赤字の予算編成は出来ないので、一律カットをした(必要額61,243千円→査定54,270千円、30年度実績56,558千円)

 

・公営墓地整備工事

(答弁)令和元年度に発注した進入路工事が遅れ7月末完成の予定。令和2年度は敷地の造成、園路、排水、擁壁、調整池工事となる

 

・資源化ヤード運営業務委託料

(答弁)資源化ヤードに持ち込まれる草木の受け入れ業務や収集運搬業務、チップ化、堆肥化業務、施設や設備の管理業務。5月1日からの指定管理を目指す

 

・資源ゴミ収集運搬業務委託料

(答弁)これまで嘱託職員が回収していたが、民間委託の予定

指名業者4社中3社が辞退、残りの1社と随意契約を予定している

(私見)執行部側は、「財政逼迫と言われても、本村は人員整理も賃金カットもしてない」と言っているが、資源ゴミ回収を担当していた臨時職員6名は雇い止めにあっている。6名の中には19年勤続した者もいるという。実質的に人員整理である。指名業者の3社は村内業者であるが辞退理由が不明確。結局、随意契約で村外業者に委託した

 

・観光周遊バス実証実験業務(村民が求めているコミュニティバスではない)

(答弁)現在は無償実験中であるが、令和3年度からは有償実験を行なう

乗車目標は1日120人であるが、これまで人数は1日9便で人数は平均20人

予算計上額25,589千円のうち、5,118千円が一般財源