沖縄県のマングースは明治時代末頃、ハブや野ネズミ退治のため、バングラデシュから移入された
那覇市周辺に17頭が放され、数を増やしながらやんばるの森にも侵入し、徐々に北上していった
平成15年(2003年)の調査結果では、沖縄島だけで約3万頭ものマングースが生息していると考えられていた
しかし、今は、環境省と沖縄県のマングース駆除事業で大幅に減少させたとのことである
私が小学生の頃、学校で、マングースがハブをやっつけるビデオを見せられた事があった
また、県内の観光地でも「ハブとマングースの決闘」と題し、両者を戦わせていた
見た限りでは常にマングースの勝利であった
しかし、野生では「果たして、マングースはハブを捕らえるだろうか」という疑問が出てきた
沖縄には、これまで、肉食の野生動物がいなかったためか、マングースの好きな食べ物である昆虫やトカゲ、鳥等が豊富である
マングースは危険なハブを捕らえるより、安易に捕らえることが出来る昆虫などをエサとしていると考えられるようになった
マングースが北上するにつれ、ヤンバルクイナ等が捕食される危険度が増したのである
2000年から始まったマングースの駆除事業が功を奏しているようだ
マングースの捕獲が最も多かった2007年度は619頭であったが2016年度は78頭となった
これはマングースが減少しているという裏付けとなる
国頭の与那ー安田ライン以北は2016年度までに完全排除になっているという
環境省は2026年度までにSFライン(塩屋ー福地ダム)以北のエリアでのマングースの根絶を目指している
マングース
