昨年一年間で、風呂場での溺死は4,800人に上るという
原因はこれまで、血圧が急激に上がったり下がったりするヒートショックと言われていたが、最近では熱中症が主な原因ではないかと思われるようになった
ヒートショックとは
冬場に入浴する場合、暖かい居間から寒い脱衣所や浴室への移動、そして熱い湯船への移動という動きのなかでの急激な温度変化が短時間のうちに起こり、これに伴って、血圧の急激な上昇や下降が引き起きる
これを、「ヒートショック」といい、体に大きな負担をかけるため、冬の入浴中に起こる突然死の大きな要因だといわれている
人間は、体温が上昇すると発汗、蒸発することによって体温調節をする
しかし、湯船に浸かっている場合は汗を蒸発させることができないので体温調節ができない
お湯の中は空気中より体温が上がるのが早い
41度のお湯で20分入浴すると体温は39度まで上昇するという
体温39度は軽度の熱中症状態である
若い人は、その時点で逆上せてくるから気がつく
しかし、高齢者は体内の温度センサー機能が、若い人と比べて低下しているので、体温の変化に気付きにくく、気づかないうちに熱中症となり、気を失ってしまい溺れることがあるという
お風呂での熱中症対策
41度のお湯で10分以内の入浴をする
湯船で寝ない
風呂の栓が届くところで浸かる(気を失う前に栓が抜ける)