10月に発行した「議会活動報告」をアップする
発行責任者は喜屋武すま子、新垣正良、比嘉次雄、比嘉一郎、比嘉義弘、比嘉盛一の6名の議員
村民体育館の否決の理由
北中城村議会は6月定例会で村が提案した「アワセ跡地健康・スポーツ交流施設賃借料及び空調機器保守料」(村民体育館)の債務負担行為12億6千6百万円を賛成多数で否決した。
債務負担行為とは「隠れた借金」とも言われ、それを認めると、北中城村は20年間にわたり、その借金を支払い続けることになる。支払額は、年間6千3百万円となる。
一刻も早く建てたい体育館であるが、この方式をとると住民の負担があまりにも大きすぎる。私たちは「住民負担の軽減」と「将来の村の財政ひっ迫を避ける」ため、村の提案に反対した。
村の年間予算規模は平均60億円程度で、財政はそれほど豊かでない。そのような状況で同じ場所に2つの体育館とフィットネス棟を建てる根拠も必要性も全くない。
アリーナを見直し村民体育館の充実を図る
アリーナを見直し、村民が真に必要とする体育館を建設する。
①補助金を模索し村民の負担軽減を図る。
②フロア部分を広げ、安全安心な体育館にする。
③地下に、備蓄倉庫を作り災害時に備える。
④多目的室を設け、村民の使い勝手を良くする。
⑤充分な駐車場を確保する。
村の計画
北中城村はスポーツ交流エリア(約4千5百坪)に多目的アリーナと村民体育館、フィットネス棟の三つを建築する計画である。
アリーナに36億円(自主財源9億円)、年間1億の維持費、体育館に12億6千万円が投入される。自主財源と債務負担行為の合計は21億6千万円となる。
駐車場を無視した無理な計画のため多目的アリーナ(収容人員3500名)50台分、体育館・フィットネス棟共用で73台分のスペースしかない。
このエリアの土地は村民の健康スポーツ施設建設用として購入したものであり、スポーツジムへの貸し出し用として購入したものではない。
与那原町では同様な施設に一括交付金を活用、住民負担を大幅に縮小した。面積29,000㎡で北中城村の約1.5倍。建設費の町民負担約1億5千万円、年間維持費1千万円で差は歴然である。(議員の事例調査)
以上の事から真に村民の事を考えるのであれば、計画を全面的に見直すべきである。