バケツに溜めた水で水浴びをするヒヨドリを見た
懐かしい気がした
ひと昔前まではいつでも見かける野鳥であった
自宅の横にあるガジュマルの木でけたたましく鳴いていた
庭にあるトマトやパパイヤの実をついばむのは、ほとんどヒヨドリが犯人であった
当時の野鳥といえば、ヒヨドリのほかスズメやメジロ、ウグイス、セッカ、ウズラなどであり、最近、急激に増えてきたタイワンシロガシラやイソヒヨドリは見かけなかった
近くにあるガジュマルの木はスズメのねぐらで夕方にはスズメでいっぱいになった
畑のあぜ道や空き地の草原にはセッカが巣をつくり、サツマイモ畑にはウズラが巣をつくった
中学校周辺にある松林はサシバの休息所で、木のてっぺんにはサシバがたくさん休んでいた
最近では野菜を食い荒らし、農家のきらわれ者がタイワンシロガシラだ
イソヒヨドリも、以前は海岸地域に住んでいたと思われるが、最近では住宅地に住みつき、建物の軒下や梁などに巣をつくっている
時々、メジロやウグイスの声を耳にすると懐かしい気がする



