公園の池の上空に、待ちに待ったミサゴが現れました。

 

その瞬間、池のほとりで待機していた3人のカメラマンが一斉に立ち上がりました。彼らはミサゴが池に飛び込み魚を捕える、あの迫力ある狩りの瞬間を撮ろうと、ずっと待ち続けていたのです。

 

 聞けば、今年はミサゴの飛来が少なく、なかなか納得のいく写真が撮れていないとのこと。

この日もすでに2時間ほど待って、ようやく姿を現してくれたのがこの1羽でした。

 

 ミサゴは池の上空をゆっくり旋回し始めました。

いよいよ狩りが始まるのか、そう思ったその時です。

横の林から、1羽のカラスが飛び立ちました。

そしてミサゴに向かって、執拗に威嚇を始めたのです。

 

↑上の大きい鳥がミサゴ

 

 カラスはこの場所に一年中暮らす留鳥。いわばこの公園の「主」です。一方のミサゴはこの冬やってきた「よそ者」。

主がよそ者を追い払おうとするのは、自然界ではよくある光景です。

 

しかし、カメラマンにとってはたまったものではありません。

2時間も待って、やっと現れたミサゴなのです。

「カラスよ、やめてくれ」

「ミサゴに狩りをさせてくれ」

 

そんな願いもむなしく、ミサゴはついに池を離れ、遠くへ去って行ってしまいました。