7/27 新大久保とお~いお茶 その1 | simablo9

7/27 新大久保とお~いお茶 その1

僕は好奇心旺盛なトレジャーハンター!その日はそれを証明するような日になった。

和製インディ・ジョーンズだとか、現代に蘇ったジョン万次郎なんて呼ばれている僕は好奇心旺盛。気になってしまうと何が何でも知りたい!と、もう自分でも手を付けられない状態になってしまいます。しかもそれに加えて強情ですからね。もういてもたってもいられない状態になってしまうんですよ。

例えばですが、僕はとにかくカレーが好き!3度の飯よりもカレーが大好き!なんて事になったことがあるんですよ。そうなるともう止まらない。僕の頭の中はカレー一色になってしまうんです。そして飽きるまで1ヶ月くらいなら平気でカレー三昧な生活をしてしまいます。1日2回はカレーを食べ、ウンコをする度にシリアナはもう真っ赤!何だか燃えてるみたいに痛くて仕事中もずっと悶絶してたもんな。

他にも色々とありまして、例えばクルマやバイク、僕はそういった男くさい乗り物が大好きなんです。今でこそバイク1台しか所有していないのですが、以前一番ハマっていた時なんて車は2台、バイクは4台も所有しているなんていう暴挙に出ていました。

もう狂っているとしか思えない。年収数億の超セレブがするなら分かりますが僕なんてただの庶民、率直に言うと江戸時代で言うところの士農工商の中にすら入っていないえた・ひにんに近いような存在ですからね。祭りに行く事すら許されない。でもそれでもそんな暴挙に出てしまう。何故なら僕はもっと色んなクルマ、もっと色んなバイクを知りたかったからという、至極単純な理由からだったんです。

とにかくですね。僕は一度気になってしまうともうとことん知り尽くしてしまうまでのめり込んでしまう癖があるんです。それは結果的に良い方向に向かう時も多いのですが、時として最悪の結果を招く事態になりうる事もあります。

先日の事でした。

仕事が終わった僕はいつものように家路につこうとバイクを置いてある場所に向かっていたんです。その時にふと思い出したんです。そう言えばもう家に飲み物が何も無かったという事を。

僕はもう3度の飯よりも飲み物が好き!というくらいに何かしらの飲み物が無いと落ち着かない。まず緑茶、これはどんな事があっても外せない最重要項目です。そしてジュース、出来ればオレンジとかみかんの類で果汁100%のものならモアベター。この2項目が無くとも最悪ただの水があれば何とか凌いでいけます。

ところが前日の夜、仕事に向かう前に冷蔵庫の中を見たらそこには水どころか液体状のものは皆無、こっそり隠しているエロDVDが堂々と鎮座しているだけだったんですよ。

これはもう一大事です。このまま帰宅したら僕は飲み物も無く、ただ渇いて後は死を待つだけの戦場の狼のようになってしまう事は明白ですからね。例えうっかりそのまま帰宅したとしてもそこは世捨て人の僕の事です。「もう動けないよぅ」とか甘えた声を出しそのまま涙を濡らしながら床に着く事は目に見えています。

ただこの日の僕は違いました。仕事が終わって帰宅する前にその事実を思い出していましたからね。「家に帰る前にどこかで買ってから帰ろう」と、バイクの元へと向かっていた足を止め職場近くの大型ディスカウント店「ドンキホーテ」へと歩を進めました。うん。今日の僕は最高に冴えてる。

まだ朝の9時過ぎという時間もあいまってか店の中は客もまばら、場所柄水商売系や不良外国人の客達でごった返している深夜の店内とは似ても似つかない風景がそこには広がっていました。

いつもなら世捨て人の僕でも避けて通りたくなるようなキングオブ世捨て人達が汚れた金を手にして暴れまわっている店内を、僕は颯爽と、それでいて華麗に闊歩していたんです。目指すは飲み物コーナー、熱帯雨林商法の店内の他の商品には目も暮れず真っ直ぐ向かいました。

あった!しかもよく見たら今日は伊藤園の「お~いお茶」が普段よりも安い!「お~いお茶」と言えば緑茶の王様、その芳醇な香りとコクで飲む人全てを魅了する事で有名な超スーパーロングヒットの名作です。しかも他の庶民的な緑茶と違ってなかなか安くならない事でも僕のような緑茶マスター達の間で有名ですからね。「これはツイてる!今日も僕はいつもと違う」なんて思い手に取ろうとしていました。

そしたらですね。何やらとんでもない匂い、と言うよりも妖気に近いものを感じたんです。どこからかまるでうめき声のような低い音程の声が聞こえてきました。

「こうしてやらぁ。こいつもこうしてやらぁ。グヘへへへ。」

小さな幸せを見つけてご機嫌だった僕の背筋が一瞬にして凍りつきました。「一体誰が?どう贔屓目に考えてみても一般人の、善良な市民とは思えない声、きっとタダモンじゃねぇ」と辺りを見回してみたんです。

すると飲み物コーナーの近くの生鮮食料品コーナーからその声が発せられている事に気付きました。「怪しい、間違いなくこの先にはモンスターが待っている。もう既に空気が澱んで見えるゼ。」このまま触れずに立ち去れば良いと大抵の人は思うはずです。ところが僕は好奇心旺盛なトレジャーハンター、その正体を突き止めなければ気になって気になっておちおち寝てもいられないはず!と恐る恐る生鮮食料品コーナーに近づいていき、遂にその音源の正体を目の当たりにしてしまったんです。

うん。なんかね。ベロンベロンのホストだった。

しかもね。そのホストときたらもうとんでもないくらいにヘベレケなんですけど、何かよく知らないけどハムとかソーセージとか菓子パンとかをとにかく手で潰して楽しんでるんですよ。

もうとてつもない地獄絵図、そこはまるで無法地帯中の無法地帯になってしまっているんです。俺様こそが法だ!と言わんばかりの暴挙、もしかしたら彼こそが最後の暴君なんじゃないかと錯覚したくらいにもの凄い妖気、というよりも酒の匂いをプンプンにさせてるじゃありませんか。

もう全ての原因は追究出来た、これでもうお~いお茶でも買って帰れば良いや!と、普通の人ならそう思うのかもしれないですが僕は違います。生粋のトレジャーハンターとして彼の全貌を暴きたい!そんな衝動に駆られてしまったのです。

僕は暫く彼の動向から目を反らせずにいました。そして決心したんです。彼の後を尾行してみようと。

ちょっと疲れてきたので続きはまた明日。


次回、奇跡とも言えるお~いお茶の激安旋風!千年に1度現れるか現れないかというレベルのカリスマホストに遭遇するsima!堅調なユーロに対しての不満が爆発するsimaを襲う怪奇現象の嵐!新大久保の中心でキチガイが叫ぶ!それではお楽しみに!!