どうも。あなたの会社に巣食う「非効率」を、勝手に言語化する「しまラボ」所長、しまです。
今日は、日本のオフィスで脈々と受け継がれる、ある壮大な「冒険活劇」についてお話しします。
主人公は、一枚の「稟議書」。
彼の目的は、ラスボスである「社長」の承認印をもらうこと。
しかし、その道のりは険しい。
「課長の関所」「部長の砦」「役員の城」…いくつもの拠点を巡り、それぞれの主(あるじ)から「承認のハンコ」という通行手形を集めなければならないのです。
途中で誰か一人が「これ、どういうこと?」と首を傾げれば、はい、スタート地点に強制送還。
……え?
これ、仕事ですよね? なんかのロールプレイングゲームじゃなくて?
◆「ハンコリレー」の、狂気を勝手に分析してみた
私の「なんでなんで人間」のCPUが、オーバーヒートしました。
この、一見厳格に見える「承認プロセス」。
これこそが、日本の組織がイノベーションから見放される、最大の原因なのではないでしょうか。
【狂気ポイント1】責任の所在を、巧妙にぼかすための儀式
そもそも、なぜこんなに多くのハンコが必要なのでしょうか。
それは、「みんなで承認すれば、誰も責任を取らなくて済む」という、日本企業特有の「無責任のシェアリングエコノミー」が発動しているからです。
「私はハンコを押しただけ。最終判断は部長が」
「いやいや、私は課長の承認があったから押したまでで」
と、問題が起きた瞬間に、壮大な責任のなすりつけ合いが始まる。
これ、何の訓練ですか? 高度なリスク分散シミュレーションですか?
【狂気ポイント2】「電子化」という黒船に、鎖国を続ける江戸幕府
さらに信じがたいのは、この21世紀に、未だに「紙」と「ハンコ」が主役だということです。
リモートワークが普及した今でも、「ハンコを押すためだけに出社する」という、謎の行動を取る侍たちが後を絶たない。
その時間で、新しい企画を考えたり、家族と過ごしたり、ぼーっと空を眺めたりできるはずなのに。
息子が将来、このハンコリレーの様子を見たら、きっとこう言うでしょう。
「お父さん、なんでスタンプラリーしてるの?」と。
◆ 全国の総務部と、スクエニ様への、勝手な改善提案
もちろん、ただ呆れているだけでは、しまラボの名が廃ります。
この奇祭を、テクノロジーと遊び心でアップデートする、画期的な提案を考えました。
【提案1】承認者は、3人まで。
稟議書に必要なハンコは、原則3つまでと法律で定めます。
「起案者」「直属の上司」「最終決裁者」。以上。
これだけで、意思決定のスピードは10倍になり、責任の所在も明確になります。
【提案2】スクエニ様、お願い!我らを救う「稟議書クエスト」を開発してください!
どうせやるなら、ゲームにしてしまいましょう。
社内システムで、稟議書を電子データとして申請。
承認者がクリックすると、画面には勇ましいBGMと共に、「〇〇(役職)は、承認のハンコを捺印した!」と表示される。
滞留させると、「早くしないと魔王に世界が支配されます」というポップアップが絶えず表示される。
最終承認まで辿り着くと、ファンファーレが鳴り響き、起案者の経験値がアップ。
このシステムがあれば…
全国のサラリーマンは、「面倒な作業」から解放され、その承認プロセスを、胸躍る冒険として楽しめるのです。
◆ 結論
「昔から、このやり方だから」
「手続きの透明性を、担保するためだから」
その思考停止が、会社のスピード感を削ぎ落とし、社員の挑戦する意欲を奪っています。
常識を疑いましょう。
そして、無意味なハンコは、さっさと電子の海に捨てましょう。
会社に必要なのは、「厳格な手続き」ではなく、「失敗を恐れず決断する瞬発力」なのですから。
……と、まあ、ここまで熱く語りましたけど。
あの、全セクションのハンコが完璧な角度でズラッと並んだ稟議書を見た時の、謎の達成感はちょっと好きだったりします。
責任は持ちませんけどね。
