まっきまきにしてやんよ -2ページ目

まっきまきにしてやんよ

吐き出さないと腐らせそうな感じなので
小説をかくことになった簀巻きブログ。

 

「――――太刀がない。そうだ、帝の屋敷に置いてきたままじゃないか!」

 隆久は自分を呪った。

 彼の持つ刀は特別製で、自らの背丈程に長い。取り回しも難しく、人一倍扱いに慣れるため鍛錬を積んだ。物心がついた頃には既に持っていた、付き合いの長い刀ということもあって、まるで半身を失ったかの様な喪失感を覚えた。

「しかし、取りに戻るのは危険です。足がつく可能性もありますし、夜明けも近い。そんな猶予があるか疑わしいです」

「恐らく間に合わないだろうな。この家に何か武器はないのか?」

「一つだけ、あるには、あるのですが……」

 そういうと、命は表情を曇らせる。

「無理強いはしないさ」

「すみません」

 隆久は内心、ため息をついた。思い当たる手段が狭まって来たからだ。

 武器を持たずに向かうか、手近な所で確保するか、太刀を取りに戻るか。

 一つ目の選択肢でも、可能と言えば可能だ。昼間に鉢合わせた山賊の練度を見る限り、ある程度は体術で捌けそうだった。ただ、ある程度までが限度でもある。物量戦となれば分が悪い。

 二つ目の選択肢は、時間的都合であまり期待は出来ない。三つ目も、現状行うには危険だ。

 そこまで考えたところで、隆久はふと吹っ切れたように思った。

(なんだ、結局なにをしても危険じゃないか)

 ならば――――。隆久は私情を多分に含んだその決断に、思わず苦笑した。

「太刀を取りに戻る」

 隆久の言葉に、俯いていた命が驚きの声をあげる。

「!? そんな、ご自身でも危険だとお気付きのはず!」

「承知の上。どの道、あれは俺に必要なものなんだ」

「っ……そう、ですか」

 言葉とは裏腹に、どうにも彼女は納得しきれていないようだった。

「問題ない、すぐに戻る。ただ、山賊退治は大事を取って明日の明朝に実行しようと思う。悪いが、一日泊めてはもらえないか?」

「あ、はい。それに関しては問題ありません」

「ありがとう」

 それに関しては、という含みのある言い方を、隆久はわざと無視した。

「では、そろそろ行ってくる。あまり遅くなって、太刀が失くなっていても困るからな」

「はい、分かりました。帰りをお待ちしております」

 命が深くお辞儀したのを見てから、隆久は部屋を後にした。

細々と連載を再開していこうかと思います。まだ毎週といくかは不鮮明ですが、そのへんはその時になったらお知らせします。

マイページが新しくなったんですね。見にくくなった気がしますが、世界はそんな些細なこと気にせず回ってます。

簀巻きです。




バイト中、ふっと出てきた原案。バイト上がってから速攻でレシート裏にまとめました。

これで現状、しっかりとビジョンがある原案は5つ。

SFミリタリー、SF、ファンタジー、コメディ、そして片翼(これジャンルなんて言えばいいのか分かりません。伝奇?)。


ラノベってイラストで売れる傾向にありますけど、ちゃんとストーリーで勝負していきたい。

もう一月が過ぎ去ろうとしています。

大晦日、三が日はバイトの休みなし。年末、新年の気分一切なし。

そんなこんなで、世界は順調に回って、一区切りを迎え暫くが経過しました。簀巻きです。




現在、電撃に投稿する予定の作品「SS FABLE(ダブルエス・フェイブル)」というものを執筆中です。

人類が巨大怪物からの脅威に晒され、それに対抗するべくロボットに乗って戦う、という内容。

結構軍事色強めで、国際的な問題も含んだ作品に仕上げるつもりでして、あくまで土台は現実の地球であり、そのために歴史の再構築、事実改変、でもラノベなので難しくしすぎず。

かなり時間のかかる作業をしております・・・。


ロボット物なので、ロボット自身に歴史を持たせたり、ちょっとした遊びを取り入れることでリアリティというか、近しく感じてもらったりだとか。

そういう小細工もしてみて、濃いものを作れるようにせっせとやってます。




で、ちょろっと前にツイッターでも色々書いたんですが、「SS FABLE」のヒロインである「シルヴィア・シルキー」というキャラの設定やらをちょろっと紹介します。




まっきまきにしてやんよ

シルヴィア・シルキー(Sylvia Silky)。階級は少尉。幼い頃に戦場で保護された孤児であり、身元は不明。物語開始の時点で推定15歳。

若くしてパイロットとしての才はずば抜けており、射撃においては彼女の右に出る者は居ない。

鮮やかな金髪と、血を思わせる深紅の瞳が目を惹きつけ、容姿はかなり秀麗である。

その瞳と、絶対に狙いを外さぬ射撃の腕から「魔眼の射手-クルーエル・ヘッド・ショット-」という異名を持つ。




という感じです。主人公は?と思った方。女の子書いてたほうが楽しいんでry

服装も色々と設定を加えておりますが、割愛します。グローブに関してはツイッターで呟いておりますので、アカウントお持ちの方は@squoallまでどうぞ。



今しばらくはこちらに力を入れたいです。少数でしょうが片翼を見てくださっている方々、どうかお待ちを。

完結はさせますので。

更新が滞って申し訳ない。


現在、電撃大賞用の原稿に力が入り気味で、片翼まで手が回らない状態です。

もうちょっと待ってください。

来週に二話アップします。今週は休載です。

「逃げられないと思った時は本当に怖くて、辛くて……。貴方を疑いさえもしたのに、それでも救ってくれた」

「君は、俺を良く捉えすぎてる。君を助けたのも、多分、単なる同情なんだ」

「同情……ですか?」

「そう。勘違いかもしれないが、君は時折、すごく悲しそうな瞳をする。だから、思ったんだ。この子は、俺と同じなのかもしれないって」

 隆久は語った。幼少から持ったこの力のせいで、孤独にあったことを。そして、形は違えど、同じく命も孤独にあるのではないかと。自分と似ている、そんな同族意識があったからこそ彼は、豪鬼に襲われていた彼女を助けようとしたのだ。

「……お優しいです、隆久様は」

「優しい?俺が?」

 それは、生まれてこの方言われたこともない賛辞だった。

「隆久様の言う通り、私は小さい頃から同じ立場で物を言い合えるような人が居らず、孤独だったのでしょう」

 命は語った。幼少から持った立場のせいで、孤独にあったことを。

 外へ遊びに行っても、町の子供たちですら彼女に頭を垂れる。恐縮した相手に「私も混ぜて」など言える筈もなかった。

 家族も皆、陰陽師としての仕事に没頭し、同年代の門下生が現れても、それもまた雲の上の存在として扱われる。

 与えられる言葉は、上辺だけのものや、単なる指示だけ。

「例え同情でも、それはきっと、貴方が持つ優しさから来るもの。だから私は、なんと言われても貴方への感謝を止めようとはしません」

「……もう、好きにしてくれ」

「はい、好きにします」

 彼女は満足そうに微笑んだ。月明かりに照らされたその顔は、少しだけ腫れぼったい。

「……顔。せっかく洗ったのに、また涙で腫れてる」

「散々笑われた後ですから、今更です」

「根に持つなよ……」

 隆久は少し困惑顔をして、頬をかいた。

 それからは暫く、静寂が続いた。風流な虫の声が二人の心を落ち着かせる。

 いつの間にか命は隆久の隣に並び、優雅に座っていた。それに気付いたのは、静かな風が彼女の香りを運んできたからだ。

 恐らく安心しきって、欠片も警戒していなかったせいだろう。気配に敏感な隆久にとって、人の接近に気付かないなど普段の自分からは有り得ないことだった。

 互いの肩が触れ合う。その部分だけが異様に熱を持って、しかし不思議と不快さはない。

 安堵が意識を塗りたくると、じんわりと眼の奥に眠気が現れる。瞼を閉じかけた瞬間、はっとなって意識を引き戻した。

「いけない、危うく眠るところだった」

「どうかなさいましたか?」

 少しだけ寝惚け眼な命が顔を向ける。

「夜明け前までに、行くべき所があるんだ」

「山賊退治……ですか?」

「ああ。あんな怪物が出た以上、簡単な仕事に時間をかけてもいられないからな」

 隆久は立ち上がり、自身の荷物を持ち出す。しかし、ある筈のものが、一つ足りない。それはこれから行う山賊狩りに、最も重要な物――――

「太刀がない。そうだ、帝の屋敷に置いてきたままじゃないか!」

つ風邪



やられた。バイト中、吐き気を覚えつつ、更に腹痛(風邪引くとお腹に来るんですよ、なぜか・・・。)、頭痛、悪寒、更には若干貧血っぽい感じも・・・。

熱こそ引いてましたし、各症状もそこまで大したものではなかったので別にいいんですけども。



吐き気が一番辛かった。だって飲食店だもの。食べ物の匂い嗅いだら余計吐き気が。

今日は早めに寝るとします。




という訳で観崎でした。


世界は明日も、順調に回ってるんでしょうね。


短編は明日更新、もしくは片翼と同時掲載となります。

多分明日更新します。