『二十五、二十一』見終わりました。

(出典元 tvN)


韓国ドラマ 全16話

放送局 tvN

放送開始日 2022年2月12日

日本配信 Netflix 


脚本 クォン・ドウン

演出 チョン・ジヒョン 

制作 スタジオドラゴン、ファ&ダムピクチャーズ


出演

キム・テリ(ナ・ヒド役)

ナム・ジュヒョク(ペク・イジン役)

ボナ(コ・ユリム役)

チェ・ヒョヌク(ムン・ジウン役)

イ・ジュミョン(チ・スンワン役)

チュ・ボヨン(イ・イェジ役)


明るい未来を夢見ることが難しい時代。必死で夢を追いかける若きフェンシング選手は、どん底からはいあがり、人生を立て直そうと懸命に働く青年と出会う。「ミスター・サンシャイン」のキム・テリと「スタートアップ」のナム・ジュヒョクが出演する、若者たちの挑戦と成長を描くドラマ。

(Netflix)


 選んだ理由

「20世紀のキミ」が見終わって詳細を調べていると 似ているという理由で このドラマが上がっていました。2022年2月、私は何を見ていたのでしょう?ランキングに入っていたのは覚えているけど 同僚たちから このドラマについての噂は出なかったのかな?第58回百想芸術大賞でキム・テリがTV部門の女性最優秀演技賞と人気賞を取っていますから きっと良い作品なのでしょう。これは私が見忘れている傑作ドラマの1つに違いない!ってことで視聴スタート!




  初恋は叶わない

つまり“初恋は叶わない”ってお話だったのかな?「建築学概論」みたいな、、韓国ドラマに良くあるテーマですね。悲しい最後なのに 私はなぜか気持ちがスッキリしています。とってもいいドラマでした。これは傑作ですね!ほんと良かったです。


「20世紀のキミ」と似ているという理由は 2人の恋愛がハッピーエンドじゃないからなんですね。確かに悲しいけど この終わり方もありだと思いましたよ。


韓国ドラマに時々出てくる“初恋は叶わない”という話、そもそも日本と韓国の“初恋”の考え方に違いがありますよね。日本で初恋はいつだったかの話になると 幼稚園とか小学校の話が出てくるけど 韓国は違うようです。中学や高校時代で 初めてお付き合いをした人になるのかな?だったらイジンの高校生時代の2人の女性はどうなんだ?と思いますが ヒドと出会って それは初恋ではないことに気付いたのでしょうね。


若い頃に恋をした相手と結婚する人はどれくらいいるのでしょう?私の同級生で 中学の時からお付き合いをして その後結婚して今でも夫婦でいる人が1組いますが 殆どの人は別の人と人生を歩んでいます。だからこのドラマの終わり方は 現実的というか 普通のことだと思うんです。ただ2人の関係があまりにも輝いていたから 切ない気持ちになるんだよね。



  別れはつらい

考えても仕方ないことなんだけど もしも…あの時、と考えてしまいますね。例えば、、

もしも…貸本屋の店主が 日記を直ぐに渡していたら 違ってたかな?とかね。でもお互いにバイバイと書いてたから ダメだったかな〜。相手を嫌いになったわけじゃないから もしかしたら復活の可能性はあったんじゃないかな、なんて思ってしまいます。


韓国とニューヨークで遠距離なのが原因のようにも思うけど ユリムとジウンは上手く乗り越えましたよね。ジウンの一途な想いと ジウンがロシアに会いに行ける状態だったから良かったんだよね。イジンとヒドの2人は お互いに忙し過ぎたし 自由に移動ができなかった。でももしも…その時 お互いがもっと素直に自分の気持ちを伝えていたら 違ってたかな?と思います。


お互い一途なのに 何とか上手くいく方法は無かったのか?と思いますよね。

最終話のトンネルの横でのシーンで すれ違う2人の気持ちがはっきりと分かりました。

ユリムの帰化の問題が起こった時に ビドがイジンに「悲しみも挫折 幸せ全てを分けてもらう」と言ったのに イジンはつらい感情を話して ヒドを心配させても 何も解決しないし 2人がつらくなるだけだと考えて その選択ができなかったと話していました。だから私たちは別れる、、確かに!“つらい時はお荷物になる”“愛し方を知らずに付き合ってしまった”、、それが分かったなら それを学びとして乗り越えて〜!!と思いますよね。


母親と同じ仕事をする相手だから 自分がどんな思いをするかは 普通の人より理解できるはずなんだけど 子供の頃の寂しさを繰り返したくなかった、、ビドのその気持ちも理解できますよ。相手の全てを受け入れ 理解する事はとっても難しいから。互いに夢は捨てられないし 相手を傷つけたくないから 別れるしかない、、別れないと前に進めなかったのでしょうね。その苦しみと葛藤が伝わってきて このシーンは見ているこっちまで苦しくなりました。私はここで最後は“別れ”があると確信したのです。


別れた後のヒドは明るく振る舞っていましたが 練習中に倒れて病院に入院するほど 心のダメージが強かったようです。この入院中に後悔を感じ 本当に伝えたかった気持ちを日記に綴ります。この日記が重要なアイテムでしたね。ヒドの日記がイジンの手に渡り 本当の気持ちを知ることになるわけで このストーリー展開が良かったですよね。だからニューヨークに旅立つ日のバス停でのシーンは 1番ドキドキしました。最後まで相手を想い合う2人、もしかしたら復活するかも、、抱き合った!よっしゃーー!って大興奮でした。そのまま離さないでーーと、がしかし「バイバイイジン」ですよ。何を言ってるのよこの子は!と思ったけどね、トンネルの横での別れは後悔が残ってたから これでスッキリ別れられるんだなーーって自分に言い聞かせましたよ。ある意味キレイな別れ方でしたね。

相手を想って別れるのはつらいです。


イジンと別れた数年後にヒドが結婚したことには驚きましたが つらい経験をした彼女が選んだお相手、キム・ミンチェの父親は きっといい人なんだろうと想像できます。登場しなかったけどね。

しかしスンワンのお父さんの告別式で会った ユリムとジウンにヒドが言った言葉がひっかかりました。

「離婚よりも婚約破棄が簡単よ」と

韓国に戻り仕事をしているイジンをテレビで見て  揺れてるんだろうな〜と思いましたね。今なら、、とも思うけど このドラマでは必要ないですね。だからここで終わって良かったと思います。



  青春時代

青春時代の描き方がとにかく素晴らしい!!どのエピソードもほんとキラキラしてました。

ビド、イジン、ユリム、ジウン、スンワンの5人のキャラクターがとても魅力的で その関係性も良かったです。社会や時代に振り回されても 一生懸命に立ち向い成長していく姿に “青春”というエネルギーを感じました。


若い頃の遊び心や 純粋な気持ちが映像としても表現され それが見た目にもキレイで キラキラしてましたよね。海でのシーンなんて最高でした。このドラマの最大の魅力は この『青春の描き方』だと思います。たぶん視聴者はこの美しさに惹かれたんじゃないかな。


韓国の高校生は“お受験”のイメージしかないけど 主人公がフェンシングというスポーツをやっていたことで 意外にも競技としてのフェンシングも楽しむことができました。スポーツ選手が抱える苦悩や痛みも丁寧に描かれていましたね。ドラマ全体に躍動感が出て 競技が持つ緊張感も気持ち良かったです。




  OST

OSTも青春を感じる元気な曲が揃っていました。だからか 歌っている人も若い!


Starlight / TAEIL


Your existence / Wonstein


Go! / DK(SEVENTEEN



  まとめ

青春時代の思い出は 人生で一度きりの甘酸っぱい思い出です。多感な時期に 純粋な心で向き合った好きな人は たとえ結ばれなかったとしても いい思い出として ずっと残りますよね。

1998年を舞台に どん底から這い上がろうとする若者達の成長と 家族愛、友情、恋愛、仕事、など青春時代の全てが詰まったような内容でした。

青春の描き方が素晴らしく、それは脚本が良かったことと 映像と演出も良かったからでしょうね。中だるみもなく テンポも良かったし 全体的なバランスも良かったと思います。そして俳優陣の高い演技力です。ナム・ジュヒョクは今まで見た中で1番良かった。初めて見るキム・テリが最高で、高校生のヒドは特に素晴らしく この時の実年齢を知ってビックリ!第58回百想芸術大賞でキム・テリがTV部門の女性最優秀演技賞と人気賞取ったのは納得です。私の評価は星6つ

⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️



  おまけ

いやーーいいドラマだったわ〜いっぱい泣いたし 笑ったし おもしろかった。こういうドラマに出会うと いい時間を過ごせて良かったと 幸せを感じますね。同時に見ているドクタースランプもおもしろいけど 次が配信されるまでの間に何を見ようかな?見落としてる傑作ドラマがまだまだあるはず!探さなきゃ。