この物語は、
通りすがりの高校生の平凡な日常を
淡々と描いたものです。
過度な期待はしないでください
あと、パソコンを使うときは
画面から3kmは離れて見やがってください
冬 夜 語
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
『お節介』
今日のお昼休み、クラスの用事でパソコン室で作業していた。
2つとなりの席で、体育の創作ダンスかは分からないけども、一年生がパソコンを使って音楽編集をしたいらしく、持参したCDで曲を取り込んでいた。
ただ、編集方法が分からないのか数人で集って色々話し合っているうちに昼休みが終わった。
「放課後も来よう」
と言って、パソコンやらCDをそのままにして去っていった。
情報科の先生に午後も使って良いとお許しをもらっていたので、6時間目もそこにいたんだけど、
その子達のモニターを見ると、windows movie makerと「初心者のwindows movie makerの使い方」というページが開かれていた。
いやいやいや、それ動画編集ソフトですから(笑)
まぁ、音楽をBGMとしてカット位の編集はできるけど、面倒極まりないかつ非効率的なのは確か。
というか、良い音楽編集ソフトを知らないんだろうねきっと。
そうやってパソコンを「難しいものにしていく」んだよね。
みんなスマホやらウォークマンならそれなりに使いこなすのに、パソコンになるとめっきりだよね。
簡単な編集ならスマホでも良いだろうけど、それら編集アプリのおおもとはパソコンソフトだしね。
基本は何も変わらないんだよ。
ただ、使いやすいソフトを知らない。
フリーソフトを怖がる。
ある意味で現代っ子に相応しくない情報教育しかなされていない。
ワードやエクセルの使い方も良いけどさ、音楽編集の仕方とか授業でやったらみんなパソコン得意になると思うけどね。
とか思って、お節介な僕は、
そのパソコンにフリーソフトを2つDLした←←
1つは「Xmedia Record」。
こちらは動画変換のシンプルでありながら高性能なフリーソフト。
音楽の形式変換も出来るので重宝してる。
もう1つは「Sound Engine」。
こっちは音楽編集の定番なフリーソフト。カットからフェードは勿論、音質効果も大量にいじることの出来る優れもの。
この2つがあれば、
CDから曲を取り込む
→曲をソフト対応の形式に変換する
→曲を編集する
→元の形式に戻す
の、音楽編集のすべてが行える。
ただ、DLしただけでは使いきれないだろうと思い、裏紙に手書きでその手順やら使い方やらを丁寧に書き添えておいた←
いや、まぁ他人の使っていたパソコンをいじると言うことに多少の抵抗は感じたけど、本人たちのプライバシーに関係する部分ではないので看過した((←
さて、その後パソコン室を離れて教室で勉強していた僕は、放課後にそっとパソコン室を見に行った(どうしても気になった)
ドアからちらっと覗くと、
そこの席で先程の子達がsound engineを使って一生懸命作業していた。
遠目に見ていたから作業が捗っていたのかは分からないけども、少なくとも"それを使って編集してみよう"と頑張っているのはよく分かった。
事の一部始終を見ていた友人と僕は共にガッツポーズをして教室に帰った。
ちなみにCDケースに11Rと書いてあったから1年なんだろうけど、僕も友人もその子達とは知り合いではない。
だから使い方には名前も書かなかったし、誰かと特定する事のできることは書かなかった。
お節介なんだから、名前なんか知られない方が良い。
とは言っても、どうしても気になってまた20分後にパソコン室に行った。
その子達はまだそこにいたけど、インターネットゲームで遊んでいた(笑)
それが作業を無事終えたからなのか、諦めて遊んでいたのかは分からないけども、
あと1ヶ月で去っていくこの学校で、馬鹿な高校生活やってたなぁと思えるような思い出がひとつまた増えた、というお話。