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Roland CM-64電解コンデンサ交換
 

 はじめに

コンデンサは電解液が劣化すると液漏れや容量抜けを発症し電気を貯められず性能が出せなかったり、液漏れによる他の部品の故障に繋がったりします。

結構コンデンサ交換であっさり直ったりしちゃいます。

症状が発生してからでも部品を交換すれば修理は出来ますが液漏れ腐食だった場合等は修理難易度がぐーんと上がります

なので予防交換がオススメです!

比較的個人でも作業が簡単で、ある程度効果があるのがコンデンサ交換だと思います。


いつものお約束ですが機器を分解したり、熱を加えての部品交換となるので、別故障が発生するリスクも当然考えられるので交換作業は自己責任でお願いします。

カバーの外し方等はRoland CM-64の分解清掃①を参考にして下さい。

普段、専門で修理をやっている訳ではないので詳細な説明は出来ませんが、部品購入時に何個必要だったっけ?レベルで読んで頂ければ幸いです。

 

 電解コンデンサについて

基板はLA部とPCM部の2枚構成です。 

2枚合わせて合計43個の電解コンデンサが取付られています。

 

LA BOARD ASSY   電解コンデンサ22個

 

 

PCM BOARD ASSY  電解コンデンサ21個

 

各基板の使用コンデンサ詳細

基板名 ロケーション コンデンサメーカ 容量 耐電圧 極性 耐熱温度
LA BOARD ASSY C3 SANYO 1000μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C6 SANYO 1000μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C7 SANYO 100μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C8 SANYO 10μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C10 SANYO 47μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C17 SANYO 47μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C20 SANYO 100μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C21 SANYO 100μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C27 SANYO 100μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C42 日本ケミコン 1000μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C43 日本ケミコン 1000μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C45 SANYO 47μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C46 SANYO 47μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C61 SANYO 10μF 16V 無極性(両極性) 85℃
LA BOARD ASSY C63 SANYO 10μF 16V 無極性(両極性) 85℃
LA BOARD ASSY C70 SANYO 10μF 16V 無極性(両極性) 85℃
LA BOARD ASSY C73 SANYO 10μF 16V 無極性(両極性) 85℃
LA BOARD ASSY C84 SANYO 47μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C85 SANYO 1000μF 16V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C86 SANYO 1μF 50V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C87 SANYO 1μF 50V 有極性 85℃
LA BOARD ASSY C91 SANYO 100μF 16V 有極性 85℃

 

 

 

基板名 ロケーション コンデンサメーカ 容量 耐電圧 極性 耐熱温度
PCM BOARD ASSY C19A SANYO 10μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C25A SANYO 10μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C29A SANYO 10μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C32 SANYO 10μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C43 SANYO 10μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C46 SANYO 10μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C48 SANYO 100μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C50A SANYO 10μF 16V 無極性(両極性) 85℃
PCM BOARD ASSY C50B SANYO 10μF 16V 無極性(両極性) 85℃
PCM BOARD ASSY C58A SANYO 10μF 16V 無極性(両極性) 85℃
PCM BOARD ASSY C58B SANYO 10μF 16V 無極性(両極性) 85℃
PCM BOARD ASSY C59A SANYO 47μF 16V 無極性(両極性) 85℃
PCM BOARD ASSY C59B SANYO 47μF 16V 無極性(両極性) 85℃
PCM BOARD ASSY C72 日本ケミコン 1000μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C73 日本ケミコン 1000μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C74 SANYO 47μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C75 SANYO 47μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C77A SANYO 47μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C77B SANYO 47μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C80 SANYO 1000μF 16V 有極性 85℃
PCM BOARD ASSY C83 SANYO 1000μF 16V 有極性 85℃

 

搭載されているコンデンサについて

・電解コンデンサは全てラジアルリードなので交換は比較的簡単

・両極性(無極性)と有極性を使用

・耐熱は85℃

・耐圧は16Vですが2個だけ50V

・LA BOARD ASSYのC17,C85のコンデンサは横倒しで取付されています、取付も同じように横倒しにしないとケースに収まりません。

2枚の基板が背中合わせで取付されているので、思っている以上に隙間に余裕がありません。

 

使用されているコンデンサの種類

日本ケミコン 有極性 オーディオ特化かも?

 

SANYO 一番多く使用されている有極性

 

SANYO 両極性(無極性)ケースにマイナスマークが無くN.P表示有

 

 

 コンデンサの選定

実機のコンデンサは製造から数十年過ぎている為、現状同製品で揃える事は難しいので代替品で対応します。

特に今回はCM-64という事もありオーディオ用コンデンサで纏めるのが良いかと個人的には思います。

代替品を選定するにあたり

・両極性(無極性)と無極性は揃える

・容量は揃える

・耐熱は現在販売されているのが85℃、105℃製品なので実機の温度以下はNGですが以上は違っていても問題無いと思います

・耐圧は実機の耐圧以下はNG、以上は大丈夫ですが実機に合わせる方向

極性と容量は揃える必要があるがその他は多少違っていても良いのですが、コンデンサの大きさが変わってしまい取付時ケースに収まらなかったりするので注意が必要です。

ロジックを追えて、各コンデンサの役割が把握出来るのであればもう少し部品選定を突き詰める事も出来ると思いますが・・・・


CM-64で必要なコンデンサ総数は以下となります。

容量 耐電圧 極性 必要数
1μF 50V 有極性 2
10μF 16V 有極性 7
47μF 16V 有極性 2
100μF 16V 有極性 6
1000μF 16V 有極性 9
10μF 16V 無極性(両極性) 8
47μF 16V 無極性(両極性) 9

 

選定には比較的入手し易いコンデンサを選びました。

有極性コンデンサ

nichicon  KTシリーズ

耐熱は105℃製品ですがオーディオ使用でも可能で実機の耐圧、容量を全てカバー

 

両極性(無極性)コンデンサ

nichicon  MUSE ESシリーズ

耐熱は85℃製品でオーディオ用で両極性タイプ


購入先ですが実店舗であれば秋葉原は秋月電子さんとか日本橋なら共立電子さんとかでしょうか?

千石さんとかマルツさんとかも扱っていると思います

遠方の方ならオンラインでも購入可能です。

今回は使用しませんが面実装タイプや大量に購入する場合は実店舗は無いですがDigi-Keyさんでも良いかと思います。

パチモンも結構出回っているのでしっかりしたサイトで購入するのが一番です。


 コンデンサ交換 

電動はんだ吸取器があれば効率よく作業出来るのかもしれませんが持っていないのではんだ吸取線でちまちま頑張りました。

 

・取外し

1000μFコンデンサは接着剤固定されていますが加熱すると取れます。

 

はんだこてを使うときは別途フラックスの使用をオススメします。

取付けはもちろん取り外しやはんだ吸取り線にも使用すると作業がやり易いです。

 

取外し方法はいくつかありますが今回はこんな感じで実施

注意点はスルーホールとランドに負荷をかけて破損させないようにしましょう。


実機のコンデンサの足をニッパ等で切断

   ↓

残った足をはんだこてではんだを溶かしながらピンセット等で除去

   ↓

足が取れたら残ったはんだをはんだ吸取線で除去

   ↓

それでもスルーホールにはんだが残るようなら盛りはんだで除去

   ↓

それでもスルーホールにはんだが残るようなら・・・(最終手段)

0.8㎜程の精密ドリルでスルーホール上下から残ったはんだに穴をあける要領で除去。

(タミヤのプラモ用のドリルとバイスで問題ないかと)

この際力を入れるとランドはがれになるので慎重に行う。

また、スルーホールにドリルの刃が当たらない様に中心点を狙って真っすぐ貫通させる。

貫通出来たらはんだこてでスルーホールを温めハンダをならす。

まだはんだがスルーホール内でつながるようなら再度ドリルで穴開け実施。

最終的にはスルーホール内のはんだは無くなるので貫通する。

除去が出来たらアルコール等で清掃します

 

LA BOARD ASSY 実機コンデンサを除去した状態(位置が分かるようにマーク)

 

 

PCM BOARD ASSY 実機コンデンサを除去した状態(位置が分かるようにマーク)

 

 

・取付け

 

・コンデンサの向き(極性)を合わせて取付け

・基板の白いマークがマイナス極

・LA BOARD ASSYのC17,C85のコンデンサは横倒しに取付、交換時も横倒しで取付けないとケースに収まらないので注意

・取付けが完了したら基板両面で部品とランドに導通があるかテスタで測定する(取付け不良のリスクを低減出来ます)

・取付け方向、容量に間違いが無いか最終的に再度確認する

・コンデンサ以外の負荷のかかりやすい端子(ACアダプタジャックやMIDI端子、LINE端子等)は、はんだクラックが発生する可能性があるため古いはんだを除去しはんだをし直すか、古いはんだを熱で一度溶かしてクラックしない様に手直しする。

・はんだを行った箇所をアルコールで清掃

 

LA BOARD ASSY コンデンサ交換後

 

PCM BOARD ASSY コンデンサ交換後

 

 

 動作確認

電源投入し異音や異常な発熱が無いことを確認。

動作しなければ触った箇所を再確認し、触っていない箇所でクラックなどが発生していないか確認。

また、意外にコネクタつけ忘れや半抜けもあるので落ち込まず時間をかけて確認しましょう。


問題なく演奏できれば終了です


お疲れさまでした・・・・