中庭を臨む一階にもどうやらレストランがあるようだ。

閉め切られたドアの奥から演奏は聴こえる。


ビートルズの 『ヘルプ』 を演奏している。結構よく間違えている。歌詞も間違えている。

まぁ、なんとなくでいいんだ。


夜から クリスマスディナーショー があるらしい。それに向けての練習をしているようだ。

銀ネコはドア近くのベンチに腰をかけた。


ディナーショーは完全予約制で、しかも満席らしい。

隣に座った老夫婦がそう話していた。


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なんだ…。残念。聴けないのか。ディナーショーだもんな。どっちみち聴けないじゃん。


まぁいいか。


そしてそのまま中庭へと出てみる。


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気持ちいい…。 チョー気持ちいい。


ダメだ。なんも言えねぇ…。


などと新鮮な空気を満喫。

とてもいい気持ちなのでこのまま部屋に戻って優雅な時間を満喫するとしよう。


館内に戻ると、さっきまでビートルズだった演奏が ドゥービーブラザーズ に変わっていた。


やっぱりもうちょっと聴いちゃおう…。


もう一度ベンチに腰を落ち着け、そこから一時間ものあいだ演奏を聞き続け、

歌い続けた銀ネコなのであった。


かなり楽しみました!



つづく。

チェックインを済ませ部屋へ。


温泉でゆっくりもしたいが喉が渇いたので、とりあえずラウンジに行って何か飲むとしよう。


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なんとも開放的。そして静か…。

あぁー優雅だぁ~。


大きな窓から中庭と海が見える。 素敵…。


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さぁ!なんか頼んじゃおうかな?

優雅にアイスコーヒーでも飲んじゃおうかな?


レストランに入り 華麗にアイスコーヒーを注文。


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西日が眩しくて仕方なかったが、そこはそれ。カッコよくキメてみた。


美しく手入れされた庭と、海を半々に眺めながら歩き疲れた身体を癒す…。


静寂のひととき。



しかし!突然の大音量が リッチでノーブルでアンニュイ な銀ネコのひとときを引き裂いた!


ギター・ベース・ドラムの音が突如鳴り響いたのだ!


なに?なに?なんなの?


どうやらすぐ下の階で演奏しているらしい。


曲は…ビートルズの曲らしい。


お…。銀ネコはうるさいよ。ビートルズにはうるさいよ。銀ネコは大のビートルズファンだからね。


聴きに行きたいにゃ…。


そんな衝動を抑えきることができず、まだ半分近く残っていたアイスコーヒーを

まるでジャイアント馬場がミネラル麦茶を飲み干すような勢いで吸い上げ階下へと向う銀ネコなのであった…。


銀ネコにリッチでノーブルでアンニュイなひとときは無理。


きっとムリ。



つづく。

キレイな浜から海岸線を回り込むと、本日のお宿の入り口発見!


だけどすごいよ…。


ものすごい上り坂…。


しかし宿はこの坂の上。上らなければたどり着けない。当たり前だ!!!


一生懸命に坂道を登る…これはキツイ…心臓が破れそうだ…。


しかし沸き出でる 克己心 が、少し M っ気のある銀ネコの心を鼓舞する!!!


坂道を 70~80メートルほど上ったその時、後ろから一台の車がやってきて止まった。



眼鏡の女性 「ホテルのお客さまですか?」


銀ネコ 「はい」


眼鏡の女性 「どうぞお乗り下さい。まだだいぶありますので。」


銀ネコ 「ありがとうございます。でも大丈夫です。健康のため歩きます!!!」



眼鏡の女性はたぶんホテルの従業員の方であろう。

その後も親切に乗車をお誘いしてくれたが、一度湧き出た克己心を抑えきれない銀ネコは歩くことを決断!


『そうはいっても、まぁ、そんな距離はないだろう…建物はすぐそこに見えてるんだし…』


そんな考えがあった事も確かだ。


もちろん!  銀ネコは甘かった…。


坂道は長い。 思っていた以上に長い。 曲がりくねって長い。


『意地張らなきゃ良かった…』


そんな思いでいっぱいであったが、なんとかホテルに到着。



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やっと着いた…。 ここにきて最後の坂道はキイタ…。


喉も渇いた。早く休みたいぃぃぃ~!


優しい人の忠告はしっかり聞いておくもんだね…。


遅ればせながら少しだけオトナの階段をのぼった銀ネコなのであった。


つづく。

ペリーロードも見たし、あとはお宿へ向うだけ。


宿のオフィシャルな案内通りに歩を進める。

すると 歩行者用トンネル発見。


ん~。夜は相当怖そうだな…。

夕方でも少し怖い感じだ…。


中に入るとトンネルの壁面いっぱいに が描かれている!



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子供達が描いたであろう絵だ。


トンネル内は照明の数も多くて思っていた以上に明るい。たぶん、この絵も明るさに一役かっている。



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トンネルは 100メートル位だろうか?そんなにないかな?



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たくさんの絵が描かれているが、テーマは 『 海 』 ってことだけだろうか?


カオス なトンネルであった…。下田の子供たちはスゴイね…。


そこから何もない寂しい道をテクテク歩くと海に突き当たった。



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おおぉ…。キレイな海だ。


誰もいない。



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小さいビーチだが、とてもキレイ。白い砂浜が美しい。


だが残念なことに近くの公衆トイレは建物は新しいが、ひどく汚かった…。


マナーの悪いヤツ が来たってことだな。 良くないよ。ホントに。


このビーチから見上げる山の上に本日のお宿はある。


まだ少し距離があるなぁ…。


つづく。

ハリスの足湯から南へまっすぐ歩く。


10分もかからない場所に ペリーロード はあった。


川沿いには柳の木と時代を感じさせる建物が並んでいる。


雑貨店や料理屋さんがぽつぽつとある雰囲気の良い場所であった。



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東西にのびる遊歩道はそれほど長くはないが、古くからの港町の風情が感じられて良かった。




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銀ネコの住む横浜も港町だが、こういった風情はあまり残っていないように思う。


横浜橋商店街のあたりも風情があるが、あそこはチト違う…。


元町や山手のあたりも風情があるが あれも違う…。


横浜は表の顔と裏の顔が同居する港町って気がする。人も多いし、開発の仕方も一点豪華主義的だ。


みなとみらいも、寿町も同じ横浜だ。


それが悪いって訳じゃない。それが横浜のいいところだと思うし、そんな横浜が銀ネコは好きだ。


でもまぁ、下田には横浜には無いものがまだ残ってる。


前だけ向いて生きてるヤツだけが立派って訳じゃない。ってことだな。  よくわからんが…。



あっ。 アロエの花? 



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子供の頃はしょっちゅう見ていたはずなのに、アロエの花がいつ咲くかも忘れていた。


こんな季節に咲くのね…。


ちょっぴり おセンチ な気持ちになりながら、だいぶん傾いた陽射しに向って歩く銀ネコなのであった…。


つづく。