駅から家までの道中に大きなお寺がある。


お寺には立派な斎場が併設されていて、頻繁に葬儀を行っている。

小雨の降る今日も葬儀が行われているようだ。


亡くなった方の名前が大きく書かれた立て看板(?)の傍で

喪服を着た男性と女性が楽しげに 談笑 していた。


一瞬、銀ネコは 「 不謹慎だなぁ~ 」 と思ってしまった。

でもよくよく考えてみる…。


そりゃ悲しんでいる遺族の眼前で楽しげに談笑は不謹慎だ。

もちろん人目につく斎場入り口の看板の前で楽しげな談笑も不謹慎かもしれない。


でもでも、故人の遺言で…


「 私が死んだら涙は禁止。笑って楽しく送り出してちょうだいよ。」


って言われてたらどうだろう?


これは不謹慎にあたるのかな?


厳かな葬儀の場では悲しい気持ちでいっぱいなのは当たり前だと思う。

詳しくは知らないが仏式の葬儀では笑ったりすること自体がNGなのかな?


いやいやお釈迦様の涅槃絵を見ると、お釈迦様の周りで笑ってる人もいるぞ…。

お釈迦様の命日である花供養の日は、タイなんかではお祭りみたいだもんな。


ん~。でも葬儀でははしゃげないよね。たとえ告別式でもね。


これは自分も含め、日本人の死生観による部分が大きいんだろうな。


突然だけど 『 セカンドライン 』 ってモノをご存知だろうか?


これは音楽のリズムのひとつで、ジャズやR&Bにおいてとても大切なリズムだ。

セカンドラインはアメリカ・ニューオーリンズの葬儀の列で演奏された賑やかで楽しげなリズムなのだ。


悲しいはずの葬儀の列で賑やかな音楽にあわせて踊り歌う。

この明るさには、魂が解放されて天国へ行くことを祝う意味が込められているらしい。


ここで注釈。賑やかなセカンドラインとは対照的に

『 ファーストライン 』 という厳かな死を悼む音楽も同時に演奏される。


何処の国の人だって誰か身近な人が亡くなれば悲しいよね。


…っとウィキペディアに書いてあったのでそのまま書いてみた。


まぁ。最近では日本でも、故人の希望でただただ悲しむだけじゃない葬儀・告別式が増えてるようだね。


諸外国のように特定の宗教教育がされていない日本では

死生観を見出すのは個人個人だから、花供養やセカンドラインみたいなものが広がっていくのは

難しいと思うけど、そこは何でも受け入れる日本人らしくバラエティーのある葬儀が増えるといいね。


あぁ…そういえば、

お通夜の時って 「 供養だ!供養だ! 」 って言って酒ばかり飲むね。

わりにお通夜は楽しげだね。


ん~。それは銀ネコのまわりだけの話かな?

きっと銀ネコの葬儀の時は、泥酔状態の参列者だらけになるだろうなぁ~。