京都検定試験では、石に関する問題もよく出ます。

今日は、華道の池坊(いけのぼう)とのつながりの深い六角堂のへそ石についてお話します。

 

 

六角堂の歴史は6世紀末にさかのぼり、聖徳太子が観音様をまつるためのお堂を建てたことが始まりです。

のちに平安京造営に際し、妨げとなっていたこのお堂に、勅使が移動するように祈ったところ、お堂自らが北に移動したという伝説があります。

その跡に残った礎石がへそ石と呼ばれ、京都の中心に位置すると言われています。

 

 

(六角堂のへそ石)

 

確かに今でも京都市の中心部にあります。ビジネス街の中心地である四条烏丸から徒歩5分。

こじんまりした境内にはたくさんのお地蔵さんや16羅漢像があります。六角形の本堂も無料で拝観できます。

周りのビル群の存在とは別世界の落ち着いた雰囲気が、人気の秘訣なのでしょう。

 

 

 

 

へそ石だけでなく、華道についても京都検定に出題されるので、池坊の歴史をまとめますと、

 

六角堂がいけばな発祥の地と言われているのは、15世紀に六角堂の住職を務めていた池坊専慶(いけのぼうせんけい)が、仏前に花を供える「いけばな」の名手として京都の人々の間で評判になったことに始まります。この時、京の人々がたくさん集まる中心地になっていたそうです。

 

「池坊」の名前の由来も興味深いものです。

六角堂の北側に聖徳太子ゆかりの池があり、そのほとりに僧侶の住まいがあるところから「池坊」と呼ばれるようになったそうです。

16世紀には池坊専応(せんおう)が、池坊のいけばなを体系化した「専応口伝」(せんおうくでん)を著し、初代専好(せんこう)は「立華」(りっか)を大成しました。(←京都検定にでました)

今も華道池坊の家元が住職を務めているようです。

夏には、いけばな資料館そばのノウゼンカズラがきれいです。

 

(6月咲き始めのノウゼンカズラ)

 

さて、道真の登天石も六角堂のへそ石も見たし、次はどの石を調べに行こうかな。

弁慶石?瓜生石?

シルバー京都巡り年金女子Aは検定がらみで石を見に行きたいけど、年金女子Bには石はどうかなぁ。

ここは花ならぬ『石より団子』で、甘いものとセットで誘ってみようっと。

豆餅?長五郎餅?阿闍梨餅?(^///^)