本拙稿は2020/10/06に投稿していたつもりでいたところ、失念しており、本日の本時刻に投稿するものである。日々刻々と情勢が変化する内容であり、すぐに古びてしまうのは避けられない。しかしニュースを題材とした以上、それはやむを得ない仕儀と考えている。もしそこに一掬の見るべき内容があると思われたなら、お目通しいただければ幸いです。
謹んでお詫び申し上げます。
日本学術会議会議の推薦人6名を認めなかった事について同会議や例によって朝日・毎日・東京新聞に加え、共産党などから批判が相次いでいるらしい。
この問題について、ご自分の頭で考えることは大切である。その手始めとして、そもそも『日本学術会議』なる組織が如何なるものなのか、から調べる必要があるだろう。
まず、学術会議ホームページに訪問すると次の様に書かれている。
http://www.scj.go.jp/ja/scj/index.html
日本学術会議は、科学が文化国家の基礎であるという確信の下、行政、産業及び国民生活に科学を反映、浸透させることを目的として、昭和24年(1949年)1月、内閣総理大臣の所轄の下、政府から独立して職務を行う「特別の機関」として設立されました。職務は、以下の2つです。
- 科学に関する重要事項を審議し、その実現を図ること。
- 科学に関する研究の連絡を図り、その能率を向上させること。
とある。さらに、
日本学術会議は、我が国の人文・社会科学、生命科学、理学・工学の全分野の約87万人の科学者を内外に代表する機関であり、210人の会員と約2000人の連携会員によって職務が担われています。 日本学術会議の役割は、主に以下の4つです。
- 政府に対する政策提言
- 国際的な活動
- 科学者間ネットワークの構築
- 科学の役割についての世論啓発
だそうである。まあ、おじさんなど科学や学術とは無縁の者からすれば、よく分からないが、政府の資金が支出されている以上、それなりに我が国の科学にとって役に立つことをなさっているのだろうと思うしかない。
今回、推薦された科学者が、菅首相によって拒否されたと大声で聞こえてくるが、首相には拒否権はないのだろうか。また、それが一番大きな声で叫ばれている『学問の自由を侵害していることになる』のかどうかということなら、おじさんでも分かりそうだ。
侵害とは、あるテーマの研究を妨害したり、するなと命ずることだと思うのだが、そんなことがあったら、今回批判の声を菅首相に浴びせ続けている上記した新聞各社が黙っていないだろう。
保守主義者の中でも厳し目の人が言っているように、学術会議の会員の中には、外患誘致罪を構成するような活動をしている人が多くいるようだ。所謂リベラルやサヨクを信奉なさる人である。しかし、国家は知っているかどうかは別として、介入したり妨害したりすることはない。それは学術会議の皆様がよくご承知のはずだ。
それが被推薦者を拒否されたことで、それ自体に文句を言いにくいために、『学問の自由』にこと寄せて自由を守れと言っているのである。
制作者の松田学氏によると、研究の自由を侵害しているのは〝学術会議の〟の方であると言い、北大の教授の例が述べられている。自分たちが同じ事をしているのにされたら怒るというのはリベラル・左翼系の人士の〝特徴〟と言っても差し支えないような心性である。
戦争に繋がる研究はさせないとも言っているようだが、戦時に自国を有利にする研究というのはめざましい進歩を遂げるものだし、もし敵国に先んじられたら、味方の兵の多くを失う事になる。また研究の続行を諦めさせるというのは、学問の自由の明らかな侵害である。
我が国は自由主義国家である。だからこそ、ゴミみたいな左翼思想の研究を許すし、ある程度の行動も許容している。既得権益にあぐらをかいている上に、さらに国家として問題のある活動を起こした学者を推薦しないという形で締め出すのは、国の責任者として当然である。むしろ、これを契機に日本国の世話になんかなるかと啖呵を切るぐらいの気概はないのか。
学術会議のような組織を国が主催するのはおかしいのではないか。民間で同様の組織が日本以外の国にはあるそうだ。と言うか、国が主催している国などないという言い方が正しいようだ。だったら日本でも出来ないことはあるまい。学者は民間で基本的に何の研究をしようと何を言っても放置されているはずだ。資金の問題はまた寄付を募ればいいではないか。あるかないかはまた別の話である。
何やらモリカケ問題と通底する雰囲気を感じる。今時、マルクス・レーニン主義ではあるまい。資本論など読むより、古典に属するドストエフスキーやトルストイの大作を読む方がよほど豊かな感性が磨かれる。
本拙文は2020/10/06に投稿していたつもりでいたところ、失念しており、本日の本時刻に投稿するものである。
謹んでお詫び申し上げます。
by 考葦(-.-)y-…