総時間 1:06:01 ケルトン教授との対談 54:16~

 

 

 動画の後半、ニューヨーク州立大のステファニー・ケルトン教授が三橋氏の対談で言っていることが衝撃的です。共和党の顧問のような立場におられたから、共和党をよく知っておられ、その上で言うなら、共和党の議員はよくMMTの事を理解している、というのですが、我が国に対しては、グラフを見ながら、政府は出来ることを何一つしていない事がよく分かると仰っている。またMMTは完全雇用の実現とインフレ抑制の理論だという。

 

 

 始めて聞いたという皆様には、経済を専攻された方も多いでしょうから、そんなうまい話があるかと思われる方が大部分だと思う。

 

 

 日本人は借りた物は返すという律儀さがすり込まれていて、無限に国債を発行し続けることななど出来る訳がないと思われるのだろう。国会議員も経済評論家も、大学教授ですらMMTの抵抗勢力として存在する。

 

 

 学問の世界では、新しい理論に対し〝攻撃〟したり〝無視・排除〟するのは通常のことのようだ。昔、ウイーンで医学を学んだベルギー人のセンメルヴェイスが産褥熱で母子が死ぬ割合が高いことに驚き、観察していたところ、助産婦が出産を扱う群と医者が扱う群とを比較した結果、医者が取り扱った事例に圧倒的に産褥熱の死亡率が高い事に気付いた。

 

 

 そこで、センメルヴェイスは医者の手から何かが出ており、それが母子を殺したのだと発表した。センメルヴェイスの行く末はだいたい想像が出来る。最後には精神病院に入れられ、なんとか名誉が回復され今に名前が残っていることが唯一のプラス要素で、生きている内は殆ど報われない人生を送っている。

 

 

 もしかしたら経済学でノーベル賞を貰った人の中にも、MMTで覆される説があるかも知れない。

 

 

 一つ安心して頂きたいのは、政府はコロナの影響で出捐する歳費をいくら国債で賄っても財政破綻はおこらないということだ。このあたりを三橋氏の動画、藤井聡教授の動画で学んで下さい。

 

 

 おじさんは学歴がなく不勉強だったから、初めから余計な知識がなく素直に受け入れることが出来た。皆さんはおじさんを下回るような人は居ないと思われるので、その点、理解を阻む知識が多すぎると思われる。従って、自粛の期間、動画をご覧になり固定観念を打ち砕いてみてはいかがだろうか。

 

 

 おじさんは、無数に出ているMMT批判の動画を観て、もし鋭い指摘があれば、三橋氏か、藤井教授に質問しよう。あるいは唯一MMTを理解されている西田昌司自民党参議院議員のホームページに質問を受け付けておられたので、そちらに尋ねようかと思っている。

 

 

続く

 

 by 考葦(-.-)y-…