わたくし考葦おじさまは、あたかも厚労省や保健所が検査の邪魔をしているかに見えることに怒り狂っていた時があった。
殊にダイヤモンド・プリンセス号が寄港してきたときは迷惑この上なかった。今思えば感染し死亡した人は残念であったが、我が国の対応はまずまずの出来ではなかったかと評価する。
本日は検査というものがどういうものか、専門のお医者さんの口から説明を受けよう。上の動画ではちょっと分かりにくかったけど、PCR検査というものは、感度、特異度、偽陰性、偽陽性などという言葉が出てきて、一筋縄ではいかないようだ。
また、スクリーニングという言葉も学ばなければならないようだ。これは医学に限ったことではないが、動画の女医さんによれば、PCR検査は医学部で3年の時に学ぶと言っている。
そしてスクリーニングとはつまり振り分けるということのようである。新型ウイルスの場合であれば、陰性か陽性かの二者択一の検査と考えていたが、感度や、特異度というものを考慮し、出た結果も100%信頼できる訳ではないようである。
言葉の定義から確認してみよう
- 感度:感度4割とは、感染している患者100人を検査したら、4割の確率で感染していると出ること。実は今のPCR検査は、感度が40%なんだという。つまり、感染の疑い濃い患者100人を検査して、陽性と結果がでるのが40人である。もう一度言おう。新型コロナウイルスにかかっている人が、PCR検査を受けると、60人が陰性と出ることになる。
- 特異度:特異度70%とは、感度とは逆に、感染していない人100人を検査して、感染していないと出る確率が70%と言う意味。つまり30人は陽性と出てしまう。ややこしいことに、さらにここに偽陽性・偽陰性も含まれる。
おじさんが分からないなりに明らかになったことは、PCR検査というものは、90%を超える確実性のある妊娠検査のようなものではないと言うことである。
日本で検査が実施されない事をおじさんは怒ったが、多くの皆さんと同じように誤診断がほぼ0という前提で怒っていたのだ。日本の37.5°の熱が4日続きという、よく言えるなと言うほどの人でなしのような条件も、感染しているなら、これくらいの症状の人を検査しなければ、陽性と確定できないほど、PCR検査自体の信頼度は低いということの現れでもある。
しかし、そうなら何故、政府はそう言わないのか。こういうことを説明責任と言うのではないのか。テレビのワイドショーに出てくる医者か研究者か知らないが、ほとんどが誤診断など視野に入れていないような説明に終始する。
健康保険で検査を受けられるようになったと言うが、結構なことだとは思うけれど、国民が押し寄せないように、この程度の信頼性しかないよと、はじめに言っておくべきだ。
その知識を踏まえた目で、各国の対処を見ていれば、日本がまだまともな対応をしていたと言えるのではないか。一時、皆さんが絶賛した韓国の検査数も、防御には何の役にも立たない事が明らかになっているではないか。
検査は何故するのか? それは感染の有無を確認し、感染していたら隔離された部屋に籠もり、治療を受けつつ人に感染(うつ)さないという一事に尽きる。
もし陰性なら、偽陰性の可能性もあるから、最後に濃厚接触したと思われる日から14日を待ち、その後に人と交わる。外出時マスク着用、伝染らない、伝染さない、帰宅後、手洗い、嗽(うがい)を忘れない。これでだいたい防げる。
愛知は蒲郡の陽性を告げられた後、「伝染してくる」といってカラオケ屋に行ったおっさんは、例外中の例外、威力業務妨害でカラオケ店は損害賠償を請求しよう。それがそいつの為だ。
かかったら隔離された部屋で時を過ごすしかない。そこで運悪く命が尽きても不運であったと嘆くしかない。感染症というのはそういうものだとおじさんは学習した。
PCR検査も、きちんと理解して受けないと意味のない事になる。野党がPCR検査を全員になどとする法案を出すそうだが、馬鹿なテレ朝の使うようなエセ専門家の言動にだまされるな。
相当怪しい〝専門家〟が新型コロナウイルスについてPCR検査をしろと言っている。
闇雲に検査したところで、問題はどれほどの信用性があるかという点に関わってくると思うのだが、それがサヨクや野党の諸君には理解できないらしい。
韓国はすごい勢いで検査を実施していると褒めるばかりで、それが立派なことのように言っていた人々は、その結果、韓国内での急激に感染者の増加をどう説明するのか。
ここでも政府の発表が欲しかった。尚、この毒舌と言われる女医さんのお名前は、仲田洋美(神宮外苑ミネルバ院長)さんとおっしゃるそうである。
by 考葦(-.-)y-…