一時期、何でも韓国起源を主張していたのをご存じだろうか。そこには文明が韓半島を経て日本へ伝わったという誤解・思い込みがあったからだ。皆さんもその陥穽に陥ってはいないだろうか。かく言うおじさんも漠然と中国から伝わったと考えていた。

 

 

 ところが、ある時、日本の縄文土器が最も古い焼き物だという研究発表が為され、ん? どういうこと? となった。

 

 

 ちなみに、年代を出す方法として、昔は地層から大凡の年代を出していたのだが、放射性炭素年代測定という手法を用いると、土器の裏にこびりついた煤などを試料にして、計測すると、1~2万年程度の昔なら、かなり正確に数値が出ることが証明されている。

 

 

 一知半解のおじさんが説明すると、炭素の中には通常の炭素(陽子6、中性子6)12Cが圧倒的多数の中、14C(同6、同8)という放射性同位体の原子が1兆分の1個程度混じっているそうな。

 

 

 大気の中の14Cの割合は不変だそうで、その含有比率の変化を元に年代を算出するようだ。というのも放射性原子はβ崩壊をして、一つ下の原子になろうとする。つまり13C(6、7)になろうとするらしいんだ。13Cは安定している原子だそうで、安定した原子になろうとする現象がβ崩壊というものらしい。

 

 

 驚くのはその半減期が5730年ということで、あと5700年ほどかけて13Cになる訳だ。ご想像の通り、当初は炭素年代測定法が使える使えない論争が活発に行われたようだが、今はほぼ定着して世界的に較正のグラフが作られ年々精密になっているそうだ。検出結果を補正して用いているようである。

 

 

 土器の年代が相当古い事は60年も前に発見されていたようであるが、それほど騒がれなかった。どの業界にも大御所、権威という人がいて、まだ発見されたばかりの技術・手法を用いて年代を算出したおそらく若い研究者は、無視か嘲笑の的になった事だろう。

 

 

 だが、発見者のウィラード・リビーは後にノーベル化学賞を受賞した。権威がどう思おうと、年代測定法は日々進化し、いまでは僅かな試料で6万年前まで計測できるという。

 

 

 測定法の話が長くなってしまったが、韓国の土器はどうか。せいぜい3500年前の無紋土器があるくらいではないか。確かに縄文土器の起源を主張したとは聞いていないが、文物はすべて自分の所を通って伝えたという先入観を捨てて貰いたいものだ。

 

 

 お笑い起源説にソメイヨシノがある。日本がプレゼントし世界中で桜が咲いているのが面白くなくて、済州島に自生していたと広言なさった。

 

 

 ソメイヨシノ韓国起源説について百田氏はこう言う。『さらに、ソメイヨシノも元は済州島に自生していた桜だと。だけどソメイヨシノは江戸の染井村の職人さんがエドヒガン系の桜とオオシマザクラを掛け合わせてつくったもので、自生するわけがないんですよ。それも知らずに「韓国由来」と言っている(笑)

 

 

 ただソメイヨシノは種を殆ど付けないので、挿し木か接ぎ木で増やすようだ。

 

 

ソメイヨシノ 出典:MAG2NEWS

 

 

 もう一つ致命的なものは漢字起源説である。これには流石に支那がお怒りになった。しかし、もっと残念なのは、起源国である韓国が漢字を廃止なさったことである。漢字を使い続けながら、証拠を蓄積すべきだと思うのだが、そうはなさらなかった。

  

続く

 

by 考葦(-.-)y-~~~