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 邦訳で出版された電子書籍(Kindle)

エイリアン インタビュー (リーダーズ・エディション): Readers Edition エイリアン インタビュー (リーダーズ・エディション): Readers Edition

 

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 ここで、時間と空間についてエアルがどう言っているのか見てみましょう。歴史というものについて語った中に付随して出てきます。

 

 

『あなたが歴史という題目を理解するには、まず時間という題目を理解しなければならない。時間とはとは単に、空間を通り抜ける物体の運動を任意に計測しているにすぎない。

 空間とは直線的ではない。空間とはある物体を見ているIS-BEの視点によって決定される。あるIS-BEと見られている物体の間の距離が「空間」と呼ばれる。』

 

 

 哲学書を読んでいるようですが、空間は何となく理解できるけれども、時間は理解できません。物質が無ければ時間も無いと言ったSF作家が居ました(半村良)。その時、おじさんは物質があるから、物質の変化や運動によって時間の経過が分かるのだと理解していましたが、それが空間を通り抜ける物体の運動を任意に計測しているにすぎないと同じことなのかどうか、ちょっと自信がありません。

 

 

 マチルダ・オードネル・マックエルロイが狂気の妄想家であり、暇に任せて本書のような〝作品〟を創り出した可能性は、と皆さんきっと考えられたと思いますが、それはおじさんも最初に考えたことです。

 

 

 その答えは、〝作品〟を読み、内容によって判断するしかないというごく自然なものでした。素材としてはむちゃくちゃ面白いものですし、頭から否定するつもりはありませんでした。もしSFやフィクションだとしても、時間をロスしたとは思わないだろうと結論しました。

 

 

 例えば、ここには〝神〟というものが否定的にしか出てきません。マチルダは一般的なアメリカの一女性です。プロテスタントのアメリカでは珍しいのかも知れませんが、どこかにカトリックだと書いてありましたから、神というものがインチキ臭いニュアンスで語られることに対して、きっと憤りと混乱に襲われたことでしょう。 

 

 

 エアルはこの地球と銀河が存在する宇宙もIS-BEが創造したと言っています。一神教のいうどの神が創造したものではなく、IS-BEの誰かだとサラリと言ってしまいます。また地球の人間の中で最も真実に近づいたのは、道教を開いた老子だと言っています。

 

 

 あと、ゴータマ・シッダールタ、ブッダすなわちお釈迦様が正しい認識に近づいたと言います。続けて、『しかしながら、ブッダによって教えられた原初の教えと技術はその時から過ぎた数千年の中で改ざんされたか失われてしまいました。』と言います。

 

 

 こんな記載もありました。老子は旧帝国の電子トラップをかいくぐりIS-BEに戻ったそうです。

 

 

 本書は汲めども尽きぬ泉のように、読む度に新しい疑問と発見があります。

 

 

 次はIS-BEの能力について見てみましょう。 

 

続く

 

 

by 考葦(-.-)y-~~~