遅ればせながら、大坂なおみ選手が日本人として初めて、テニスのグランドスラムの一つ全米オープンのチャンピオンになった事を祝いたい。
ウインブルドンは30年以上、毎年テレビ観戦しているが、他のグランドスラムは地上波では流れないし、スカパー!かWOWWOWでしか見られないので、契約を結んでいないおじさんは観戦の機会がないというのが実情だ。
錦織圭選手の活躍で、これまでよりもテニスの放映が増え、観戦の機会が増えたことは喜ばしい。錦織の場合、対戦相手の2メートル級の選手を見るにつけ、体格差が壁となっているのを感じる。
その点、大坂は体格もパワーも申し分なく、あとはショットの応酬に辛抱できず、強引に決めに行くのさえ直せば、セリーナ・ウイリアムズ選手のようになれるのになと、残念に思っていた。
そこへセリーナのコーチを務めたサーシャ・ベイジンが大坂のコーチに就任すると聞いて、グランドスラム制覇も近いと内心、大いに期待していた。それは今後1年から2年内でという予想だったが、予想外のスピードで全米テニス覇者になった。
サーシャ・ベイジンと 出典:tmbi-joho.com
一も二もなく祝賀ムードになっていたおじさんだったが、動画などを観ると、セリーナの振る舞いが残念なものであり、大坂がグランドスラム初制覇を十分に味わう機会を奪ったとある動画では指摘していた。
贔屓の引き倒しという諺がある。コーチング違反に加え、審判に対する暴言によるペナルティを取られたセリーナに、観客が同調しブーイングで審判を批判した。試合後、女子テニス協会(WTA)のスティーブ・サイモン最高経営責任者(CEO)もセリーナの主張が正しいと応援したそうな。
アホか!! どこが性差別なのだ。男性は審判に食い下がってもペナルティを取られないのに、それを取られた事が性差別だと言っているように聞こえるが、スポーツマンとして審判のジャッジに従う方が優れた態度だとすれば、女性の方がその点に関し、男性より優れていると考えるべきではないか。
何でもかんでも男と同じでなければと云うリベラルが主張する姿勢は非常に醜い。アメリカのリベラルもセリーナ擁護の論陣を張るかも知れないが、まずクレームが試合が劣勢になってから始まったことに目を向けたい。立場によって主張が代わるリベラルのダブルスタンダードな発言と同じである。ゴール位置が変わるというやつだね。
分かりにくければ、ウィンブルドンの決勝で同じ行為をしたらどうであろうか、と思考シミュレーションを実施すれば理解できるだろう。唯一、マッケンローという馬鹿が過去に王族の前でスポーツマンらしくない態度を取っただけである。聞けば、マッケンローがいち早くセリーナ擁護に回ったらしいが、然(さ)もありなんというところか。
テニスは上品なスポーツの筈である。発祥はイギリス、その原型となるものはフランスで見られるようだが、貴族のスポーツの一つであろう。人間の判断の限界の所は、コンピュータがしてくれるし、1セットに一人3回チャレンジする機会があり、チャレンジした方が間違っていれば、チャンスが減っていくのも清々しい。
マッケンローの時はまだこのシステムがなかったので、何時までも文句を言っていた。コンピュータの進化があって初めて出来たシステムだろう。その正確さはどれほどなのか疑問も湧くが、それを信じなければ物事が前に進まない。マッケンローのような人間を黙らせる為に、審判は早く欲しかったろうなとは想像できる。もしかしたらその点はマッケンローの功績なのかも知れないね。
人種差別が無いことはウイリアムス姉妹が一番理解していると思う。コーチのジェスチャーは、コーチの方を見てもペナルティを科せられるおそれがあるのだから、両手で大きなジェスチャーをしたら駄目だろう。その時点でコーチも追い込まれていたんだと思うね。
もしかしたら、出産後、チャンピオンに返り咲くというもう一段階上の栄誉が欲しかったのかな。最年長優勝というものもあるらしい。だが、おじさんはコーチが自分の下を離れ、相手の大坂なおみについたのも気に入らなかったのかも知れないと思っている。
昔、小出義男というマラソン選手の名伯楽がいた。というより、高橋尚子を育てた人と言った方が通りがいいかな。高橋と練習に明け暮れていた時、千葉真子が小出の門を叩いた。余計なことをするとおじさんは感じたが、小出は熱心に指導した。
高橋尚子 出典:芸トピ
千葉真子 出典:気になる芸能ニュース まとめ
高橋の胸中はどの様なものであったかは知る由もないが、セリーナと同じ納得いきかねる心理があったものと思われる。しばらくして高橋は小出の下を去った。サーシャ・ベイジンがセリーナのコーチを経て大坂のコーチになったのは大坂の強運だが、セリーナの時はヒッティングパートナーという事で、単なる「球出し」でコーチでは無かったという話もある。
自分のチームの一員だった人間が自分の下を去り、対戦相手のコーチとなり自分の打ち方や戦術・欠点を分析して教え込むというのが、嫉妬に近い感情を引き起こすことは有り得るだろう。ベイジンコーチは若いしイケメンである。下衆の勘ぐりかも知れないが、そういう気持ちがあったことは否定できないであろう。
どれほど強い選手も、いずれ若い選手と交替しなければならない。それは厳然たる事実である。大坂はベイジンを高給で優遇し、コーチを変える時は引退するときぐらいの気持ちで教えを請え。それほど優秀なコーチだと思う。
by 考葦(-.-)y-~~~



