日大のアメフト部が、関学大との定期戦で、投げ終わった関学大のクォーターバック(QB)に背後から強烈なタックルをするという最も危険なプレーを行った事件につき波紋が拡がっている。反則行為をした選手が監督の指示があった事を匂わせている模様で、早急な真相解明が待たれる。
http://www.sankei.com/sports/news/180516/spo1805160043-n1.html(産経ニュース)
もう皆さんの方が詳しい事情をお知りになっているかも知れないが、アメフトは危険なスポーツで、頭と顔を保護するヘルメット、肩パッド等の防御器具が発達し、危険性は随分減ったけれども、大男がぶつかり合う肉弾戦や、タックルする方もされる方も、脳震盪や捻挫、骨折などでシーズンを棒に振ったり、選手生命が断たれてしまう事すらある。
そして一番卑怯な反則は、無防備の選手に後ろからタックルする事である。危険な上にスポーツマンシップに則っても、厳しく非難されるべき行為である。
何と言ってもQBは試合の花形、中心であり、サック(パスを投げる前に倒すこと)と言って、まず守備側は相手QBに向かって突進する。攻撃側はそれを必死で止め、QBはランなら走る選手にボールを渡し、パスならフリーの選手を探し其処へ投げる。
QBがボールを持っている間は、タックルしたり倒したり出来るけれども、ボールがない状態の時にタックルするのは、汚い反則とされている。今回の日大の反則のようなものは論外であり、タックルの開始時にはQBはボールを持っていたが、体がQBに触れたときにボールがなかったという場合、レイトヒットという反則になる。投げるのが先か、体に触れるのが先か、ビデオで確認しているケースがよく流れる。
動画を観て頂きたい。おじさんはこれほど汚いプレーを見たことがない。遠くから走ってきて1プレイが終わり力を抜いているQBに背後からタックルするなど、ルールで処理しきれない反則である。
どれほど酷い反則かは、繰り返しになるが、持っているのを確認しタックルをしてすら、レイトヒットに取られる場合がある反則なのである。それを日大のこのバカは走り込んできて背後から、タックルして怪我をさせた。
まして監督の発言からはスポーツマンシップに則りプレーせよとは微塵も感じられない。パワハラの志學館大女子レスリングの栄監督はパワハラ認定で落ち着いた。同じように日大の内田監督も大学の理事をしておられるようだ。最近、成績不振なのでハッパをかけているというニュアンスの事を言っているようだが、選手個人の判断でこのプレーは出来ない。
大学の指導者が普段から紳士たれと指導していたなら、乱暴なプレーをしたら二度と試合に出さないと言っていたら、彼は絶対にこんな犯罪紛いの事件は起こさなかったであろう。ラフプレイを推奨するかの如き発言があればこそ、彼は敢えて言う、犯罪に手を染めたのである。そしてそう信じていた疑いが濃厚であり、監督はそれを知りながら送り出した疑いが濃い。
選手も監督も救いようがない。両者アメフト界から永久に消えて貰おう。
かつては名伯楽であったかも知れないが、名誉を得て社会的地位が上がり、いつしか勝敗だけを求められ、大原則のスポーツマンシップがなおざりになった。
by 考葦(-.-)y-~~~