国民は与党に3分の2以上の議席を与え、危機に対処できるよう憲法改正をせよと意思表示した。安倍内閣はこの付託に速やかに対処する義務がある。
一口に憲法改正と言っても、これまで様々な改正案が提出されている。中には大日本帝国憲法を復活させ、それに改正を加えよという識者もあった。それはこの北朝鮮の現状、中国の動向などを見るととても無理な情勢である。
さし当たり違憲状態にある自衛隊を明記するという安倍総理の案は、批判はあれど一つの選択肢ではある。他の条文との整合性は後日でもいいのではないかと考える。
一度、改正すれば、改正アレルギーとでも言うべき、GHQが目論み、左翼・リベラルに洗脳された観念を、正常に戻す効果があるかも知れないとは思う。
まず、危急存亡の対策を講じるのが喫緊の課題であり、次は折りを見て臨機応変に緻密な条文に改正していけばいい。
しかし、懸念されるのは、最後の国民投票である。おそらくサヨク・リベラル系野党は、ここを最後の砦と集会などを飽きるほど開き、阻止に動くだろう。
彼等は実は憲法などどうでもいいのである。このまま国民が社会主義・共産主義を国体に選ぶ可能性は皆無である。かと言って暴力革命はしにくいし、それならば外国に占領して貰って変える方が現実的だと思っているのである。
口ではやんわりと優しい台詞を吐き、内心は先程言ったとおりである。普段から政治に無関心の人や、忙しい主婦の方には、なかなか見破れない程度には役者としての訓練は積んでいるから、致し方ないとも言えるが、付和雷同型のB層の力を侮ってはいけない。
彼等の用いる手法は、まず感情を喚起し、森友や加計に見られたように、自分の導きたい方向に誘導する。その為には動画を編集し、都合の悪い部分はカットするという荒技も辞さない。報じない自由を臆面もなく採るのである。
ここが言論面でリードなさっているらしい
こんどは『戦争が出来る国にしていいんですか。子供を戦争に行かせていいんですか』と、安保に反対した時の台詞に加え、あとはどんな台詞を用意しているか予測が付かない。
一つの名台詞が決まって、一時的な流れが出来ると、流れに弱いのがB層の特徴であるから、改正反対が上回る可能性もある。
誠実に説くのは結構だが、それだけではなく、こちらも名台詞を用意する必要があるかも知れない。くれぐれも油断大敵である。
人の作った物は、時代とともに整合性が失われたり、時代にそぐわなくなるという当然の認識を国民が共有すれば、初めの改正は不細工でも、少しずついいものにはなるだろう。今既に3分の2の国民は理解している。
公明党や自民党の中の石破などの勢力の説得、維新・希望などとの擦り合わせ、事はなかなか多難である。しかし、それでもやってくれと言っている国民の付託の重さは、少々の障害や難局を突破する力を与えてくれるはずだ。言い訳は許さない。
by 考葦(-.-)y-~~~