安倍総理が解散権を行使して事実上の衆議院選挙に突入した。安倍の存念は推し量るべくもないが、おそらく未曾有の国難に対処するに、この憲法では防衛しきれない、と考えての事だと思われる。
安倍晋三 出典:Sputnik日本
左翼・リベラル勢力は今年になっての金正恩のミサイル発射実験と、核実験にまだ対岸の火事の風情だが、国を愛するの国民は肌がジリジリするほどの焦燥感・危機感を覚えていたと想像する。
金正恩 出典:BLOGOS
毛沢東がお好きなのかな?
一方でマスコミは、そば屋のメニューよろしく、モリ・カケでいたずらに時間を費やし、一番懸念すべきミサイル攻撃の効果的な対処法を国民と政治家に考えさせる時間を奪った。マスコミは敵国を幇助していると同等の行為をしたと言わざるを得ない。
それに一時、マスコミの力に煽られ、大衆が安倍から離れていったが、冷静に考えれば至極当然の事をしたに過ぎないことを理解して戻って来た。
加えて蓮舫の二重国籍、山尾のダブル不倫疑惑と立て続けの不祥事に今がチャンスと思ったか、いきなりの解散劇であった。
その後の小池百里子の希望の党設立、そこへ降って湧いたような前原による民進党の解党宣言があり、全員『希望の党』の公認を得て出馬せよと仰せになった。ところが豈(あに)図らんや小池の方は強(したた)かに、左翼が入れないような幾つかの条件を付け、おまけに党の役職を経験した者は駄目だということになった。
公認に漏れた(漏れそうな)連中は立憲民主党というお堅く見えるが、実は左翼もしくは左翼崩れの吹きだまりの政党をお作りになり、元民社党・民進党で重職をお務めになっていた面々と暑苦しい所帯を構成する仕儀と相成った。
小池の政党立ち上げは予想されていたものだったが、細野という気色の悪い男が一番に名乗りを上げ、発起人のような位置づけで会見の席にお座りになっていたのには嗤った。
しからば、細野は保守、改憲派だったのか。おじさんも詳しくは知らないが、そんな人間には見えなかった。まあ、それはいい。
改憲派でも改憲すべき箇所は同じでないのだろう。それこそ、種々の視点から意見を出し合い、よりよい憲法に作り替えればいい。近頃、おじさんがよくいう言葉に、共産党やリベラルは改憲派だということがある。
彼等は第一章天皇の条文をごっそり削除したいと思っている。改憲派という事で一概に安心してはならない。希望の党は改革を推進する保守だったかな、そういう保守であるそうな。公認を受けた顔ぶれの中には、辻元清美の弟子のような女もいるそうな。いまは猫の皮を被っているが、蓋を開けるととんでもない箇所を変更あるいは削除しろと言い出すかも知れない。
政治家は当選してなんぼの世界である。その場その場で絵を描いて身の振り方を考えるものだ。それは決して唾棄すべきことではないが、一本筋が通っていないと陣笠以上にはなれないだろう。
山本太郎と行動を共にしていらした小沢一郎大先生はいずこに。五人いれば政党が作れ、一人頭、年間約1億円の政党助成金がでるそうな。こんな美味しい制度を使わない手はないと選ぶに事欠いて山本と政党を作るとはと可哀想になっていたところだが、裏で画策しおそらく選挙次第で次の手を打ってくるだろう。
今回、真の保守は自衛隊明記の改憲をする方に投票しなければならない。『希望の党』は消費税凍結を謳っていて、有権者の気を惹きそうだが、日本国あっての日本人である。事ほど左様に事態は切迫している。消費税は次に上げるとデフレに舞い戻るだろう。それを自民からは言いにくい。特に安倍からは言えない。自民の中に財務省に乗せられて財政再建を持論とする連中がゴロゴロいるからだ。どちらを我慢するかを言うなら、憲法改正を先にしなければ意味がない。消費税はまたひっくり返せる。
![]() |
日本は「国債破綻」しない!
Amazon |
歴史的大事件の渦中に生を得たのは一体何をするためか今一度、考えて欲しい。今回、改憲がならなければ高い確率で国は滅びるか、国土が大きく破壊される恐れがある。汚らしい〝難民の襲来〟も予想される。大袈裟なと思うかも知れないが、おそらく過去の歴史的場面に生きていた人々も、後世の人が思うほど歴史の岐路に立っているとは思わなかったのではないか。
今回の選挙は、かつて民社党が政権を奪取したような選択をしてはならない。希望の党は未知数でどこまで改憲の覚悟があるか定かではない。自民は消費税の増税というおじさんにとって気にくわない材料はあるが、今回こそ自民というか現与党に投票しなければならない。
ふやけた精神も平和の故だが、平和も独立も人から与えられるものではなく、ましてや人に守って貰うものでは断じてない。変則を変則と感じず、異例を異例と認識できない者が、その状態で物事を判断し続けるばかりか、それを維持継続しようとするのは、何か企みがあってのことか、本当の馬鹿でしかない。
左翼・リベラルとは、他者もしくは自己洗脳により、哀れにも怠惰という名の精神の弛緩に気付かない者たちである。
by 考葦(-.-)y-~~~