おじさんは金に弱いかも知れない。いや、逆に金は汚いものだとどこかで蔑み、お金の方から嫌われているのかも知れない。バシャールは「ワクワクすることをやれ」という。いまおじさんは拙いブログを投稿することで、皆さんにお読み頂きコメントなどを頂戴することに「ワクワク」を感じている。
たとえ最初がブログで稼ぐという商材に導かれたにしても、結局、稼げないにも拘わらず、何年も続けられたのは「ワクワク」が根底にあったからだ。だからお金に対して人が様々な態度を取るのを許容する人間だと思っている。
しかしながら、顔に金儲けの権化のような表情を隠しようもなく浮かべながら、保守の正義を語り、執拗に昨日の友を貶める人間を許すことは出来ない。もちろん、水島の事である。どれほどの見識の持ち主か、著書を読んだことがないので知らないけれども、保守層の寄付のうま味を知って、此処を押せば寄付が集まる。こいつを頭に立てれば寄付が集まりやすいというノウハウを構築して、保守ビジネスを経営してきた男ではないかと疑っている。
実は水島が内心保守ビジネスにうま味を感じていても一向に構わない。ただ、自分の儲けを潰されたからといって田母神氏を誹謗するのは、氏が自分と同じ次元にいる人間だと錯覚しているからである。
俺の懐に入る金が消えた、ふざけるな、どんな方法を使ったか知らないが、自分の懐に入れているに決まっている。表面的には判らなくても、検察なら国家権力を行使して捜査するのできっとボロが出るに違いないという訳である。これが告発の動機である。ところが、田母神氏は選挙と金の動きに精通していないだけで、金には綺麗な綺麗な誠に希有な人物だった。
以上のような図式で読み解けば、この不可解な事件の筋が綺麗に見えてくる。検察もこれまでの疑獄事件から見て、金は最終的に田母神氏の所へ渡っていると睨み、筋書きを想定し、渡したのは誰か、授受方法はと様々な人を聴取したけれども、思い描いた筋に乗ってこない。これは不起訴が相当であると結論を下さざるを得なかった。
ところが水島は、田母神氏がどういう手法を使ったのか推定できないが、この世にそんな人格者が存在する訳がない、もう一度調べてくれと検察審査会に申し立てた。
解があるとすれば、田母神氏がクリーンで全国から送られた浄財の意味をしっかり感得出来る人で、かつ私(わたくし)するなど有り得ない人であったというものであろう。人間は自分の器以上に人を知ることは出来ないという古今不変の真理をもう一度噛みしめる時ではないか。
by 考葦(-.-)y-~~~