お笑い芸人は真面目であるというおじさんの仮説を、ガリガリガリクソンが覆してくれた。
井上の〝当て逃げ〟もバカな行為ではあったが、瞬時の判断力が欠如していただけで、明かな違法行為である〝酩酊運転〟とは悪さの次元が異なる。
出典:これが世界だ!
『飲んだら乗るな』と今更、言うまでもなく、ここ20年、罰則がどんどん厳しくなる前から、おじさんの周りで酒を飲んで運転した者は一人だけである。
同窓会の二次会か何かで居酒屋で一杯やって、自分が一番酔っていないとから、隣のカラオケに車を回そうとしたらしい。乗り込んで動かしたとたん、警察官が飛び出してきて、息を吹かされ、逮捕されたのか、拘留されたのかは聞かなかったが、即、飲酒運転免許取消しの処分を受けたそうである。
2年間は免許を取ることができず、再取得後の挨拶に初心者マークを付けて現れた時には、笑ってしまった。免許のない間、サークルか何かで知り合った女性が送り迎えをしてくれたようで、奇特な人もあるものだと思っていたら、今その人と結婚して子供もできている。恋のキューピットは、なかなか粋な計らいをするものだと感心した。
出典:初めての自動車保険様
さてガリクソンだが、事故の際も酩酊状態で寝ていたというのだから、人を轢(ひ)いていないだけまだましとは言え、売れていないとこういうことになるのかと改めて考えさせられた。
芸人と言えば、破天荒な人間を連想させるが、実際は将来を見据え周囲に配慮し、迷惑を掛けない生き方をしている者がほとんどである。覚醒剤も芸人は一人も捕まっていない。そこに笑いを創り演じる人間の何かがあるのではないかと考える。
お笑い芸人にはしてはいけない事がある。それは笑えないことである。観客の笑いを思い止める類の行為である。例えば生活保護の(不正)受給や、今回の酒酔い運転である。次長課長の河本準一やキングコングの梶原雄太など、いま時折テレビに出ているようだが、おじさんは即チャンネルを変える。そこにカリクソンが一人加わった。
彼等の復帰の道を否定しているのではない。小学校教諭の生徒への猥褻行為と同じく、お笑いをする資格があるのかどうか自ら省みればいい。どうしたら笑って貰えるか、ネタに心血を注いでいる映像を観るに付け、思うのである。笑えない要素をもった人間がどの様に人を笑わせるというのか。笑わないと決めている人間をどう笑わせるというのか。
by 考葦(-.-)y-~~~