シンシアリー氏が韓国の文盲率について何回か発言されている。

 

 

 その中で気になる点があるので、ご紹介しよう。我々は文盲というと字が読めない人と答えてしまうが、シンシアリー氏によると、単に文字が読める人は、経済協力開発機構(OECD) 22カ国中1.7%で1位であり、では何が書かれているか理解するという点では、OECD中最下位だという。 

 

 

 ちょっと理解できないのだが、文字というものは内容と緊密にリンクしており、文字が読め出すと次に文章が読めだし、文章を理解するように指導される。文章を読み理解出来るようにするため文字を学ぶのである。よって、文字読める=文章の内容を理解できるではないのか。それともおじさんのように英語が読めるけれども、内容が理解できない、というのと同じ事なのだろうか。

 

 

 当初、シンシアリー氏は前者を文盲、後者を実質的文盲と命名されていた。その後、機能的文盲というものがあることをお知りになった。今後、便宜、それぞれの文盲を①、②、③と数字で表すことにする。
 

 まず、①の文盲は一般の人が認識しているそのままの字が読めない人のことである。次の文盲は衝撃が走る。

 

 だが、②の実質的文盲の説明に移る前に、用語の確認をしておこう。

    文章を読み内容の80%以上理解できる人 = 文解者

         〃     理解が20%未満の人  = 非文解者

 

 次に②が発見された実験時に出題された問題を見てみよう。

 

・「読み」部門では、「町内会の案内状を見せて、町内会に参加するには誰の家に行けば良いのかを答える」という問題

・「理解」部門では、「30cm以上が大物です」と教えた後、魚と定規を配って、「大物なのかどうかを判断してください」という問題

・「書き」部門では、お金を貰う人、送る人、口座番号を教え、無通帳入金の用紙を作成するようにする問題、でした。

 

 

 日本人で一般人より知能が低いと言うことで、特別な施設・学校で訓練を受けている子で、電車に乗って通勤できるほどの子供ならば、まず、これらを理解できないことはないだろう。

 

 

 実験参加者で、この小学校6年程度の問題に答えられなかったのは8.4%だったという。また文解者は75.4%ということで、シンシアリー氏は非文解者である24.6%が文盲と同程度だと嘆いておられる。実験に参加した人がどういう人かの説明はないので、詳しくは発言できないが、文明国でこんな大きな数字が出ることに驚くばかりである。

 

 

 尚、③の機能的文盲といわれるものは、前提となる物語が長いので、下記のシンシアリー氏の記事をお読み下さい。以下のおじさんの文章は、ネタバレの恐れがあるので、ここで飛んで頂いた方がいい。

  http://ameblo.jp/sincerelee/entry-12173279988.html 

 

 

 

 

 当然、こういう反応が出るであろう設問に対し、意表を突くというかとんでもない回答をする者がいて、どこか読み間違えたのかと、もう一度読ませて回答させても同じ結果になったそうな。

 

 

 教育熱心で日本よりも高い大学進学率を誇るのに、ここに同じ言葉を用いても、韓国民が理解できていないように感じる違和感の正体が隠れているような気がする。それは次の機会に……。

 

 

 

by 考葦(-.-)y-~~~