標記のような題で蓮舫氏の二重国籍問題の感想を述べている早川忠孝という方のブログを発見した。
読んで頂ければ分かるとおり、日本国籍を持っているのだから日本人に間違いないし、それ以上何かを言う必要はない、というご見解のようだ。
いやいやそうではない。〝律儀〟とか〝拘る〟とか、〝堅苦しい〟という話ではないのだ。国籍を取るのが如何に難しいか、想像力がなさ過ぎる。現行法なら母親が日本人ならば当然に日本国籍となる。しかし、外国籍も有していたのなら、満22歳までに選択しなければならない。蓮舫氏は日本籍を選択した。だからOKではないのだ。
蓮舫氏が生まれた1967年は旧国籍法が適用されていた。旧法は父系主義が採用されており、父君は台湾籍のようだから、生まれたときは台湾籍である。だから「生まれた時から日本人です」という回答は嘘であるか、知識がなさ過ぎるということになる。
二重国籍の者は外交官になれないのをご存じだろうか。平成28年度 外務省専門職員採用試験案内の備考内に注意書が書かれている。
『(注)国籍については,自国籍者から生まれた子に国籍を付与する国(血統主義),自国領域内で生まれた子に国籍を付与する国(出生地主義)等があります。この試験の受験を申し込まれる方は,本人が外国で生まれた場合,あるいは出生の時点で父または母が外国の国籍を有していた(二重国籍者を含む)場合には,日本にある当該国の大使館か領事館に照会する等,外国国籍の有無について確認してください。外国の国籍を有している場合には速やかに離脱の手続きをとってください。』
つまり、知らずに二重国籍になってしまっている場合があるから、確認してその場合は離脱の手続を取りなさい、と言っているのである。
では何故、二重国籍はダメなのか。それは利他的な行為を行ってしまう可能性があるからである。国益を代表する者に、わざわざそういう人物を採用しなくてもいいという訳だ。
さて、蓮舫氏が国籍法にまったく暗いことが判明した。法律を作る国会議員がという意見があってもいいけれども、おじさんはそれには与しない。そういう事を調べもせず、生まれた時から日本人と言っている事から推測すると、二重国籍時代が長かったと思われる。もしかしたら国会議員になった時もそうであった可能性がある。そして民社党政権時代に外務大臣になっていた可能性すらある。
そういう人物が一つの政党の代表になろうとしているのである。ご自身が仰っているように、政権を担える政党にしたい、つまり、つまり首相になる可能性だってないわけではない。そういう人物に二重国籍疑惑が持ち上がり、回答もピンぼけの首を傾げたくなるものだった。
だから、一番の問題は、二重国籍ではないという証拠を提示して、おじさんはじめ堅苦しい煩い人間を黙らせてくれたらいいのに、それをしないことでなのある。
by 考葦(-.-)y-~~~