小林よしのりが「ネトウヨは古い人たちで感性が老人? 」と曰(のたま)わったという話を、〝この国の正義を伝える会〟さんが紹介されている。

 

 

 わたくし考葦おじさんも老人には違いないが、小林よりは若い。本来、右翼というのは保守という事だと理解しているが、小林も世間もそこに〝過激な〟という意味を加えて使用していると思われる。それならば、かつてもっとも過激な保守陣営の論客が小林だった筈だが、どの口がネトウヨの感性を老人というのか。

 

 

 おじさんは右翼とは保守と理解している。そして保守とはそれ自体にイデオロギーめいたものがあるわけではない。簡単に言えば、誰かに攻められて、初めて自己を分析して立場が決まるのである。だからいつも後手後手にならざるを得ないし、そういうものだと思っている。

 

 

 現代の保守は、自由を最も大事な価値と考え、国体を守り、国を愛する人々の事である。国の安全即ち国防を第一に考え、支那の尖閣での行為に脅威を覚え、少なくとも現憲法下で最小限の防衛が出来るよう安保法を整えた事をよしとする人々である。

 

 

 そしてそれでも執拗に憲法違反と攻められるのなら、国を危機に陥らせる憲法そのものが間違っていると柔軟に考える人々である。 安保法が憲法違反というのなら、自衛隊創設のおりに声を大にして言わなければならなかった筈だ。

 

 

 例えば、次の都知事選に立候補する腹を固めた鳥越俊太郎は、参院選での野党勢力の敗北を見て、安倍政権の「改憲を阻止する」ために出馬の決意をお固めになったそうな。ずれにずれている。鳥越の天皇制についての見解を拝聴した記憶がないが、おじさんは昔の社民党のリベラルな連中と同じスタンスだと予測している。

 

 

 年齢から想像すると、戦時下の苦しい時代に幼少の時を過ごし、長じてマルクスにカブれた典型的な左翼的思想を礼讃する世代である。マルクス主義の宇都宮が出馬を取り止め、民進・共産その他の推薦で出馬されるそうである。

 

 

 鳥越を推薦する人々の共通点は、国の防衛には全く無頓着・無関心ということである。自衛隊員の生命の安全など考えたこともないし、自衛隊を毛嫌いしている。集団的自衛権を認める安保法案が可決され、自衛隊員達がずっと希望していた事が実現したが、彼らはそうは思っていない。

 

 

 まだまだ現在の安保法では不十分であるが、自衛隊員が安全になり、敵の先制攻撃で死ぬ確率が減った。効果的に反撃できるため、敵はこれまでのようになめた行動はとれなくなる。それだけでも危険度は半分以下になったとおじさんは考える。

 

 

 おじさんも 集団的自衛権に 関する理解は浅いが、書物を時折ひもとくくらいには勉強している。 集団的自衛権 と言えば、この人を置いていないだろう。みなさんも佐瀬から学んで欲しい。

 

 

 

 

 

 

 鳥越や故人になった筑紫哲也などは、物腰が柔らかく、弁舌は達者でおばさま層に人気がある。昔の都の財政を破綻させた美濃部知事や、ニュースキャスター故田英夫から続くソフト路線、ムードで選挙を戦える人、鳥越俊太郎というわけである。宇都宮弁護士の出馬断念で、票割れの心配も無くなった。

 

 

 方や保守側は票が大きく二つに割れる事は確実である。今出馬を表明している人の中では、小池百合子が一番いいが、小池が言うことを聞かなそうだと見て、都議会自民党を牛耳る奴がいるのだろう、フライングでも小池に乗ればよかったのに、花のない 増田寛也 を推薦した。さらに追い打ちをかけるように、造反して小池を応援したら党籍剥奪と決めたそうな。

 

 

 この 都議会自民党 を実効支配する人間は誰だ。こいつは都民のことなど少しも考えていない。おじさんの予測では鳥越>増田>小池となる。この程度の予測、選挙のプロなら瞬時に判断がつくだろう。にもかかわらず増田を担いだところに都民を軽んずる独善の姿勢を感じるのである。

 

 

 政治的には保守とは言え、自分の権力を保守するだけに成り下がっていないか。このままでは鳥越が都知事になる。国を愛しているかどうか分からず、国防に無関心である共産・民進党等の推薦を受けた人間が首都の長に就くのである。その危険性に平気で居られる自民党都議たちの神経を疑う。

 

 

 こうなれば都民の良識に賭けるしかないが、猪瀬、舛添と続いた政治資金にまつわる不祥事?、不適切処理事案?、候補者であった田母神の 流用疑惑 は、別に彼らが保守だったせいではなく、個人の資質に問題があっただけである。誤った判断をしないように願う。

(文中敬称略)

 

by 考葦(-.-)y-~~~