第1回目の国政への権利行使となる参議院選挙が幕を開けた。君達はよく知らないと思うが、世の中は一見やさしく柔らかそうに見える人が、腹に一物もつとんでもない悪人であったり、取り付きにくい頑迷そうな人物が底なしの愛情で世の中に貢献したりしているものだ。逆説的というのとは少々異なるが、表面的な印象で判断してはいけないという大人なら身についている処世術である。

 

 

 今、政治家諸氏は君達を取り込もうとあの手この手で言葉を投げかけている。特に野党は猫なで声と柔和そうな表情で君達に近づいてくる。

 

 

 共産党というマルクス主義者どもは牙を隠し、爪を見せないように近づいてくるが、実態はソ連のコミンテルン日本支部だった時代から何も変わっていない。また、民進党という台湾で勝利した縁起のいい名前をパクった政党も、おのれが政権の座にあったときにどれほどピント外れな事を行ってきたのか、君達が知らないと思って、タレントなどを起用して憲法改正を阻止し、改正安保を撤回し、戦争のない国に戻しましょうなどと耳に快い言葉を言わせている。だが、おじさんに言わせると、戦争の危険は民進党などが政権を担当していたときの方が高かったのだ。

 

 

 彼らは現在、支那(中国)の軍艦が接続水域を航行するという威圧行為を行っているにもかかわらす、危険を察知した様子がない。本当の馬鹿か危機意識の欠如した人間であると言うしかない。国を守り国民を護るという国会議員として有しておくべき最低の姿勢も見られない。

 

 

 大東亜戦争(第二次世界大戦)後、アメリカ制作の憲法を後生大事に護って来たわけだが、そこに戦争の放棄という事が書かれてる。また軍備を持たないと書かれている。それで戦後一度も戦争に巻き込まれなかったのは、憲法のお陰であると思い込んだ、あるいはその振りをしている。そういう連中が野党ということになる。

 

 

 我が家に泥棒が入らないのは、我が家の家訓が、「他人を信用せよ」、「鍵を掛けるな」、だからである、と誰かが言ったらどうだろう。ちょと違う気がすると思うだろう。地域や近隣の防犯意識が高く、監視カメラもあちこち付いており、警察も日に何度も巡回しているからだ、と考えるのが普通である。泥棒に入られないのは、立派な家訓のせいなどではない。同様に、戦争がなかったのは世界中が先の大戦でうんざりしていたからだし、アメリカの核の傘に護られてきたからである。

 

 

 では、経済はどうか。アベノミクスがまだ道半ばであることは確かである。それも麻生という財政健全主義者を内部に抱え、消費税を5から8%に上げた事が最大の要因である。だが、民進党(当時の民社党)がやった政策はどうだったか。GDPに何も貢献しない子ども手当というバラマキをやって、各省の予算要求カットのパフォーマンスをやっただけで、効果的な手は何一つ打てなかった。それが経済政策の失敗を論(あげつら)うなど、笑止の沙汰である。アベノミクスは一時的にしろ人の心を軽くし、デフレ脱却の方向を示してくれた。そして、まだその希望は誰も捨てていない。

 

 

 そういった事実を隠蔽し、思惑を秘め、野党は表面を取り繕い声を掛けてくる。もし、そんなものに乗せられ、政権が交代するようなら、君達は一生後悔することになるだろう。

 

 

 きちんと任務を全うしている者は、地味でダサくて魅力がないように感じるだろう。それが若者特有の感性であり悪いことではない。だが保守とはそういうものなのである。急激な変化は望まないし、変化が必ずしも全体に良い結果になるとは限らない、と考えているだけである。つまり防戦、受け身にならざるを得ないのである。

 

 

 だが、変化、改革が決して嫌なわけではない。むしろより良くなると判断したときには、果断に大鉈をふるう。アベノミクスがそうだった。ただ、途中で消費税率をアップしてしまったことが失敗だっただけだ。

 

 

 憲法問題もそうだ。憲法はバイブルではない。9条に限らず、改革した方が良いところは沢山ある。「てにをは」の怪しい箇所もある。そこを手始めにすれば良いとおじさんなどは思うけれども、野党は反対するだろう。改正できることを国民に知られたくないから。

 

 

 おじさんは自分の言葉を押し付ける気は毛頭ない。精一杯、自分の頭で考え一票を投じてくれたらそれで満足だ。より良い未来で逢おう。

 

 

by 考葦(-.-)y-~~~