ケント・ギルバート氏が日本人の為に著書・ブログ・講演等で自虐史観から脱出せよ言って下さっているのは皆さんご承知だと思う。
ケント氏は米国籍であり、アメリカの弁護士だから法律にも明るい。その人から見て日本の現代人はGHQによる日本人に贖罪意識を植え付けるという謀略の甲斐あって、その意を酌んだ反日マスコミや日教組の悪平等教育などで、見事に先の大戦に罪悪感を持つ人が増えたと指摘している。
よく言われることだが、国のことはその国の住人より外国人の方がよく分かると言う。外国では日本人が白人に立ち向かってくれたくれたお陰で、世界中で独立国家が生まれたのだとよく言われる。それを言わずに悪し様に言うのは、支那、南北朝鮮だけである。しかし、世界の大多数意見を日本のマスコミは取り上げない。リベラルあるいは左翼思想に毒された人間達がマスコミを牛耳っているからである。
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この著書の中に 渡邉 恒雄 の言葉が出てくる。Wikipedia によると〝株式会社読売新聞グループ本社代表取締役会長・主筆〟に加え、〝株式会社読売ジャイアンツ取締役最高顧問〟となっている。御年89歳、長命の見本にして老害の見本の御仁である。死ぬまで権力は手放さない気満々である。
まだ〝主筆〟の肩書を捨てきれないところに、ジャーナリストの誇りと言うより、俺は何時でも書けるんだという潔さとは対極にあるどろどろした執念が窺える。ジャーナリストとしても、実業家としても中途半端で、己に従わせる事を喜びとしていた。周りは生きている内はハイハイと聞いておこうと考えているのが見え見えである。
ケント氏に言わせると、渡邉の前の実力者、読売新聞の生みの親 正力 松太郎 はCIAの工作員であり、対する朝日新聞の主幹 緒方 竹虎 もCIAの工作員だったという。どちらも日本に贖罪意識を植え付けるため活動していたということである。
右の雄と目されている読売新聞の正力が工作員だったとは驚きだが、見かけだけ保守だったのか。あるいは思想的には保守だがアメリカの為に活動していたのか。どちらでもいいのだが、次の渡邉がマルキストの横顔を時折見せるので、正力はどうだったのかとちらっと考えただけである。
その正力に〝取り入り〟自分の権力を確立し今も君臨する渡邉が元来どのような思想を持つ人間かは改めて考えても良いのではないか。そのヒントになる言葉が収録されているのでこちらもそのまま引用しよう。靖国神社に合祀されているA級戦犯が、国のために死んだのではなく、裁判で死刑に処せられた人々だとした上で、
「日本の首相の靖国参拝は、私が絶対に我慢できないことである。すべての日本人はいずれも戦犯がどのような戦争の罪を犯したのかを知るべきである。(中略)今後誰が首相になるかを問わず、いずれも靖国神社を参拝しないことを約束しなければならず、これは最も重要な原則である」
のだそうだ。
実はそれに続いて『さもなければ、私は発行部数1000数万部の『読売新聞』の力でそれを倒す(Wikipedia)』とのたまわっている。
睥睨する渡邉恒雄 会長 Yahoo知恵袋より
文章だけ読めば朝日か共産党の誰かが書いたのかと思うだろう。そのくらい彼らとピタリと平仄が合っている。読売社内には別の見解を持つ人が8割はいるだろうと推定する。そうでなければこれだけ部数を保持することは出来ない。
それにしても、裁判で有罪判決が出たから罪人であり、罪人を合祀しているから靖国神社はけしからん。そこへ参拝に行く首相は許しがたい。自分が牛耳るマスコミの力を使ってでも倒す、という論法であるが、判断の前提に大きな錯誤がある。
連合国が日本の指導者を罰したいが方法が無い。そこで事後に法律を作り、お前は罪人だと判決を下した。それを知らないわけではあるまい。
渡邉が根がマルキストだというい事は、昔、書かれた物を読んでおおよそ見当が付いていた。何が違うかというと、独特の〝切れ方〟があるんだ。品の無い切れかたというかね。それに、かなり旧軍隊に恨みがあるように見える。その理由(わけ)は、同書によると、どうも軍隊で古参兵に散々殴られたかららしい。
そもそも東京裁判自体が違法であると考えるおじさんにとっては、そんな裁判で罪人とされた日本人は無罪である。中には無法な事をした兵隊も居たかも知れないが、それは事前に存在するそれを罰する事が出来る法によって裁かれなければならない。
まだまだ書きたいことは山ほどあるけれども、そういう刺激を与えられた一冊と言うことになる。知る人ぞ知るGHQの陰謀は前著と併せて読むことによって、相当深く日本人の精神に入り込んでいることが理解できる。
アメリカが、終戦後、左右対立させ外に目が向かないようにした、というのは宗主国が植民地を統治する常套手段であり、既に西欧において十分な実績があった手法である。
同書には韓国には気を遣わなくてもいいとか、中国の人民大虐殺を世界記憶遺産にとか、今後の日本が取るべき心構えとかが、やさしく論理的に述べてある。外国人の方がよく見えているという見本だね。
by 考葦(-.-)y-~~~