キリシタンというと、近年まで迫害され弾圧されていたにもかかわらず、強い信仰によって耐え抜いた清廉な人というイメージが強いけれども、末端の信者はともかく、「上」の方の人間はどうやらそうでもなかったと写楽さんが投稿されている。


 江戸時代のキリシタン大名達が自国の領民を奴隷として売り払っていた事が分かった。


 そのきっかけを作ったのは宣教師である。シーボルトがスパイであったことはつとに有名だが、ほかの宣教師も純粋に霊魂の救済のためだけに来ていたかというと、そんな綺麗事でもない様で、ザビエルがゴア(インドの地名)のアントニオ・ゴメス神父に宛てた手紙には、より利益を得るためのアドバイスが書かれている。詳しくは写楽さんが貼り付けて下さっている元記事のURLを貼らせて頂くので、ご参照願いたい。

 
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/5a197e856586baf726f6a0e68942b400


 ザビエルはポルトガル系の改宗ユダヤ人(マラーノ)だけあって、商売の目も利いたようである。


 本国の利益のために、こんな商品を積んで来いとアドバイスするぐらいのことは、宗教家が行ってもそれほど神への冒涜にはならないだろう。


 しかし、奴隷売買はどうか。ザビエルの数年後に来日したルイス・デ・アルメイダは同じくマラーノであって、より金儲けに才能を発揮した模様である。だが、いやしくも万人を平等だと説く宗教の
宣教師が、奴隷売買の仲介の口をきくのは神への裏切りにはならないのだろうか。心の中でどう折り合いを付けているのだろう。


 
天皇のロザリオ 上巻 日本キリスト教国化の策謀/鬼塚 英昭
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 上記書籍によると、キリシタン大名は相当
奴隷売買に勤しんでいたようだ。正確には日本娘を金銭ではなく、火薬と交換したというのが正しい。相場は火薬一樽につき日本娘50人だったらしく、結局、50万人の娘が売られていったと推定されている(いい加減にしろよ、この野郎!)。


 キリシタン大名は時の権力者や幕府からの弾圧・迫害を恐れずキリストに帰依し、人類皆平等の精神を植え付けられていると思いきや、さにあらず、ずいぶん奴隷売買に勤しまれたようだ。火薬ほしさに便宜、信者になったというのが実情であろう。宣教師は火薬をちらつかせて、「神に帰依されたらお譲りすることが出来ますよ」などと勧誘したのだろう。


 結局、ここにあるのは白人の有色人種に対する差別にほかならず、キリシタンというと信仰厚い迫害を受けた人々と言うのが通り相場だが、肝心の宣教師様はキリストの教えとは遠く離れた怪しげな人物であったと言って差し支えないだろう。宣教は植民地への最初の一歩としてシステム化され、平等を教えながら、腹の中では人間とは白人のことであると、有色人種を蔑んでいたことが分かる。ローマ法王も認めていた事からも分かるように、準人間的な認識だったのだろう。


 但し、おじさんは基本的に日本人は清廉潔白で慈愛に満ちた国民だとは思うが、日本人の中にも詐欺師もいれば犯罪者もいる。当然、時代により人により変わってくる。それに日本には帰化朝鮮人・中国人もいる。犯罪率も高く、驚くような極悪な犯罪は彼らが犯すことが多い。しかし、おじさんがイメージする日本人──明治時代から既に日本人であった日本人の中にも、クズのような人間がいて、様々な犯罪でニュースを賑わせる。


 しかし、だからと言って、娘を海外へ奴隷として売るという発想は、日本人のものではない。江戸時代という身分が固定し、その意味で〝安定〟した時代にあっても、奴隷として海外へ売るという感性が日本人のものではない。


 間違えてはいけないのは、戦後サヨクの洗脳教育の影響で、過去を悪く暗い時代と考える人が増え、日本人が奴隷売買をしても不思議ではないと思うことだ。奴隷は日本人の感性とは相容れない。江戸時代に穢多(えた)・非人という者はいたが、それは身分であって奴隷ではない。やはり外国の影響である。今後、キリシタン大名と聞けば、キリスト教に入信したふりをして、同胞を外国に売った売国奴と思うことにしよう。

by 考葦(-.-)y-~~~