これから始まる中国の本当の悪夢: 習近平に迫る経済壊滅、政権分裂、国内大乱/黄 文雄
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 AIIB(アジアインフラ投資銀行)の場合、中国が発案者であった。世界中から金を集め、中国主導でインフラを整備・充実したい国に貸し付け、当該インフラを中国が請け負うというのが見え見えであった。しかし、おじさんは自分の意見だけで人に伝えるのは時期尚早と判断し、参加賛成のオンパレード状態の中で、青山繁晴氏の動画にたどり着いたのである。おじさんの第一感が、より詳しくより専門的に述べられているのを知り、意を強くしてブログに書いた経緯がある。


 今回の場合、AIIBは緒に就いたばかりだという〝外交失敗派〟の弁明は成り立つ。しかし、その後、株の暴落時に見せた人民元の数度にわたる切り下げ、法人の判断で公開株の売買を凍結できたり、逮捕まで含む強制法による株売却の禁止及び空売りの禁止等、国際的なルールを無視した政策を採り続け、田舎者のど素人が見よう見まねでマーケットを作り、内外の投資金を集めたまではよかったが、海外の資金が逃げようとするとあの手この手と邪魔だてをする。いわば、支那の権力者が最低限のルールすら知らない手合いであると満天下に宣言したのである。


 そんな国の発案で設立された投資銀行などろくな代物でないことは誰の目にも明らかである。まあ共産党政権を維持するために如何なる手段でも執るという本性が如実に出たケースである。これからも日本を売ろうとする支那日本支部の国内の手合いが美辞麗句をもってみんなを欺そうとするから、気をつけなければならない。


 既にこの連載では、青山繁晴、黄文雄、石平の3氏と条件付きながら小林よしのり氏の名前を挙げているが、不勉強とは言えおじさんが知る限り、前の3氏の予測が外れた例しがない。黄、石の両氏は中国問題、青山氏は広範囲なジャンルで予測を的中させ続けている。いずれ君達も3氏の著書なり動画なりに出会うはずだ。しっかり読んで聞いて自分の頭で考え、納得がいったら自分の意見とせよ。そして時間を経て検証するのだ。的中していれば信頼度がさらに上がるという訳だ。


 中国はすでに不動産バブルが弾け、政府が意図的に作り出した株バブルも弾けた。株に至っては一般国民に大いに取引を奨励した結果、一時は大いに株価が上がったが、上がる要素のない株価は次第に実態に即した適正な価格に修正される。その修正圧力も含む株価大暴落で国民の多くが借金を抱え込むことになった。巷では自殺する者も相当出ているようだが、折角将来のために貯蓄したお金が消失したばかりか、レバレッジで信用取引をしていたため、一瞬にして投資額の数倍の借金を背負う羽目に陥ってしまった。株価そのものが政府の意図的なつり上げだったというカラクリを国民が知ったら、どんな暴動に発展するか分からない。


 また経済成長率は安定期に入ったとG20で中国は言ったそうだが、7%で推移するという政府の弁明など羽毛ほどの重みもない。それよりもマイナス成長だという見方すらあるのだ。もともとこの国の統計など到底信用できるものではないが、それでも7%という数字は夢物語だと思う。お気の毒だが、将来の希望的要素が一つもないのである。よって、買い手もないまま資材を作り続けるしか術がないのである。鉄鋼などがだぶついてしまっているし、企業ももしかしたら債務超過に陥ってしまっているかも知れないが、国営だから倒産はしないという事ではないだろうか。


 支那民族も朝鮮民族同様、見通しが甘く、一つ成功すると、それが永遠に続くものと錯覚し、鉄鋼なら鉄鋼の生産設備を馬鹿みたいに次々と造り、大量の在庫を抱えている。だから、これを処分するアイデアとしてAIIBが生まれたとおじさんは考えている。


 参考までに述べると、おじさんは中国問題に関しては主に黄、石両氏と宮崎正弘氏から知識を得ている。ゴーストタウンの話を最初に聞いたのは、石、宮崎両氏の共著(対談本)だった。経済問題は三橋貴明氏、上念司氏、朝鮮・中国の歴史は西岡力氏、宮脇淳子氏、倉山満氏にお世話になっている。


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 みんなもまず信じられる人を一人作り、政治問題は誰々、経済問題は誰々といった具合に派生させていけばいいのである。難しい事はない。そこに大抵著者が信じられる人の名前が書いてあるものである。引用という形が多いかも知れないが、そこで批判的に引用されている人は、立場が異なる人であることが多いので気をつけよう。


 このように一人の信が置ける人を得たら、その人を足がかりに拡げていけばいいだけだ。ただ本やWEBの文章は大量に読まなければならなくなるだろう。それをせずに自分の意見も何もない。2チャンネルのスレッドを選出して纏めてあるサイトが多数有り、その中の意見を抽出して紹介するブログもある。それを読んでいると、きちんと勉強していなければ、書けないような意見も散見される。ふざけた表面の口ぶりだけをみて、『ネト右』などと一括りにして解った気になっている連中が居るが、実は相当な読書量と思索が背景にある人物も多数混じっている事に気付かないのだろうか。
続く

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by 考葦(-.-)y-~~~