小学館発行のSAPIO11月号に標記特集が組まれており、鄭大均、室谷克実、黒田勝弘のおなじみの3氏ほかの執筆で計10記事の構成である。
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鄭氏は『華夷思想』という差別思想を軸に、優れている韓国人と劣っている日本人が、現実には逆転している事に対し生まれたのが『反日』だと分析されている。すなわち自尊感情の暴走が『反日』という形で表れていると見ているようだ。そして解決策も書かれているが、それは読んでいただきたい。
地政学的には同情しつつも、『華夷思想』という客観性のない独りよがりの思想にどっぷり浸かり、夷荻と蔑んだ国が例えばノーベル賞受賞者が20人を超えている事実に何故、目を塞ぐのかと思ってしまう。
日本の事をとやかく言って精神のバランスをお取りになるのは結構だが、冷徹な目で彼我を比較するという目を養えない韓国社会自体が、一級の研究から研究者を遠ざけていると言えよう。韓国が今後、名実共に先進国の仲間入りを希望するなら、足りない点を分析しそれを埋めるのが喫緊の課題である。
こういう場合に、対として言うべき長所を伸ばせというところを、敢えて口にしないのは、韓国人の長所というのは『華夷思想』が裏に見え隠れするからである。そんなものを伸ばしたら、現在同様の鼻持ちならない人間を量産するだけで、何時までたっても大好きな一流国にはなれない。
鄭氏は外国に進出した人々に期待をかけておられるようだが、おじさんはそれは望み薄ではないかと考える。在外の韓国人というのは、韓国社会を外に出したような振る舞いで、各国から忌み嫌われている。ただ、外国籍を取得した人、言い換えればある意味韓国を捨てた人に、ごく希に、話の通じる人を見いだすことは出来る。そう鄭氏のような人のことである。
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だが韓国は鄭氏の意見に耳を貸そうとしないであろうし、貸さなければ直りようもない。例えば在日韓国人などを韓国では差別しているようである。よって鄭氏の希望は空しく実現しないことに相成る。
ほかにも、もう一つの特集として『外国人観光客が発見した「凄い日本」』というものが組まれている。この二つの特集の対比が、大いなる皮肉を効かせている様に見えるのはおじさんだけだろうか。
by 考葦(-.-)y-~~~