一頃、『~の品格』というタイトルが書店に並んだことがあった。おじさんの記憶では藤原正彦氏の『国家の品格』が最初ではなかったかと思う。


国家の品格 (新潮新書)/新潮社
¥734
Amazon.co.jp


 だいたいある本が売れると、それに追随して他の出版社から似た名前の本が出るものである。商魂と言えばかなりの商魂だが、追随した本の内容が必ずしも先行書に劣るというものでもない。それなりのネームバリューがあり、見識も文章力もある人が、そのターゲットについて書くのだから、内容は一定レベルを保っているし、それぞれジャンルというかターゲットが異なるので甲乙付けがたいというのが実情である。


 もしかしたら、別のタイトルで執筆を依頼していた原稿が纏まったときに、たまたま『~の品格』という本が出てヒットしている。この原稿も『□□の品格』と付けてもそれほどピント外れではない、といった事で命名され出版されたものもあるかも知れない。


 しかし、ネット社会になって久しいが、紙の本がこれほど売れているとは驚きである。いや、実際は売れてはいないけれども、数を出版して1%ほどのヒットを期待しているのだという業界の人の記事を読んだことがある。


 おじさんは昔の人間だが、コンピューターの進化と共に生きてきたところがあって、最初は今のA3対応のスキャナーほどの図体に厚みが10㎝ほどあり、電卓の表示部ほどのモニターが申し訳程度の付いているPCと、記憶媒体は5×30㎝程度の薄く細長い磁気カードだった。ちょうどカードを縦に5枚くらい繋げ、厚みをテレホンカードくらいにしたものであった。それを主に仕事で使い、簡単なゲームを創って遊んでいた。言語はBASICだった。


 やがてモニターがテレビのような形になり、初期は一体型が販売され、次に独立したモニターになり、プリンターが販売された。……いや、こんな事を書くつもりではなかった筈だ。そう、特亜の心性(品性)を述べるつもりだった。老化か、いや、そうではない。筆が思わぬ方へ走るきらいがあるだけなのだ。むしろ、若々しいとさえ言えるのではないか。


 そもそも、老化とはこれ以上〝生物〟として生きていても意味がないので一定回数細胞分裂を繰り返したら、それ以上分裂しないよう遺伝子の端に組み込まれた仕組により、細胞の死滅=人の老衰死が起きる課程をいうのである。その間に放射線(宇宙線)などにより遺伝子が傷ついたり、ミスコピーにより正確な細胞分裂が起きない事が原因で病気になり、老化が進むことがある。


 研究者によれば、人間は本来120歳ぐらいまで生きられるはずだが、環境的要因で天寿を全うする人はほとんどいないと言われている。それは酒・タバコ・事故・病気・活性酸素・ストレスなどが原因で老化が進むことにより、本来の寿命を削っているからだ。酒・タバコ、特にタバコは、「人間は長い時間を掛けて自殺している」ようなものだと、『神との対話』を書いたニール・ドナルド・ウォルシュに書かせている。。


 細胞のミスコピーは想像するより頻繁に起きているそうだ。それらが総て癌にならないのは、免疫が働き、異物として排除してくれるからだ。よって、免疫が衰えてくるとミスコピー細胞を殺し損ねてしまう。それがたまたまガン細胞であり、一定量以上に増えると癌として発見されるという次第だ。


 う~む、また方向が……筆があらぬ方へ進むときはどうしたらいいか経験則で分かっている。こういう時は、稿を改めた方がいい。と言うわけで、2から本題に入ろうと思う。


神との対話―宇宙をみつける自分をみつける (サンマーク文庫―エヴァ・シリーズ)/サンマーク出版
¥751
Amazon.co.jp

※ 2016-12-28 12:17:55に 書いていたものを発表させて頂きました。


by 考葦(-.-)y-~~~