先の安保法改正のおり、憲法学者が法案は憲法違反であるとの見解を述べた。学者個人の立場は別として、条文の字句を研究する者としては、おじさんは正しい見解を述べたと思っている。
出典:Wikipedia ⇒
憲法違反というのなら、自衛隊という〝軍隊〟を容認した時点で既に憲法違反である。しかし、最小限の自衛の手段を持つという点では与野党とも合意を得た。憲法の解釈による運用である。その後、歴代政府の解釈による微妙な変化を重ねつつ今日まで来た。こんどは〝集団的自衛権〟という考え方が歴代の内閣の見解から大きく逸れるものとして、議論が不十分だ、憲法違反だと二つの要素が絡まり合って、ピントのずれた錯綜した議論になった。
そもそも人間の創った物など、いずれ時代にそぐわなくなる。憲法といえども所詮人間の創ったものであり、やがて時代とのずれを生じ、その場合は特別決議で憲法を改正(修正)するというのが、世界の常識である。
それに現行憲法はもともとGHQが押し付けてきたものである。その時アメリカが抱いていた日本という国のイメージを基に1週間程度で作られたものであるから、戦争が出来なくなるのはもちろん、日本など地球上から消えてしまえ、という気分で書かれた物であるとおじさんは推測している。そう考えると条文の矛盾が理解しやすくなるだろう。
出典:GHQによる日本戦両計画
アメリカはGHQが日本を去り、占領が解けた暁には、日本はすぐにでも憲法を改正して、日本に合うものを創るだろうと見ていた。ところが、一向に改正しないばかりか、愛国者をパージしたため、左翼勢力が社会の要所要所で栖(すみか)を得て、自分の仲間・後継を懸命に作り始めた結果、憲法を有り難がる連中が増えて現在に至っているというのが実情である。
憲法は国家の存続を第一義としなければならないはずだ。当然のことである。現存する国家のために作られたものなのだから、これほど自明のことはない。そしてもうひとつの作用として国民の為に為政者を縛るという面がある。だが、左巻きの連中は日本国家などどうでもよく、日本の軍事力が充実すると国家消滅が遅くなるとさえ考えているのだろう。だから弱体化させやすい今の憲法を『守るふり』というポーズで擁護しているのだ。
共産主義・社会主義など人間を幸福にする社会システムではない。それは歴史が証明している。これは何度繰り返しても言い足りることがないくらい、おじさんにとって絶対の真理である。初めから近づかないことをお勧めするが、そう言うと却って近づく手合いがいるので、これまで敢えて書かないできた。だが、今ネットの普及で口は悪いが素直な愛国者が増えてきたと感じるので、言う決断をしたものである。短い人生で時間の無駄をすることはない。
人は精神的自由のない世界では生きられない生物である。近頃の若い人はスピリチュアルな考えを抵抗無く受け入れている様に見える。スピリチュアルを容認する人は妙な新興宗教に取り込まれたり、変な機器を買わされる危険はあるが、左翼などのカルト思想に取り込まれる危険は減少する。
この世は不思議に満ちている。思考は微細な電流と化学物質の反応で行われているという現代の科学的手法は行き詰まっている。〝量子力学〟はとっくに『絶対に神はサイコロを振らない』といったアインシュタインの言葉を裏切り、事象が確率的に起きるという事を証明してしまった。
有るか無いか、ある事象が1/2の確率で起きるというような事は正統派科学者にとっては〝大いなる裏切り〟、〝ギャンブル〟と映ったことであろう。ところが、今はそういう曖昧なものを受け入れなければ、精神的にもたなくなっている。
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どんどん話が逸れていくが、精神を重視しない唯物論的思想は人間にとってよくない。中世の宗教が幅を利かせ、スピリチュアルな能力をもつ女性を魔女として焼き殺すような暗黒時代のアンチテーゼとして誕生したと考える事ができ、近代的合理精神により科学を発展させる上で大いに力を発揮したが、その科学の最前線が近代的合理精神を裏切るという皮肉な結果を生んだのである。
社会主義・共産主義は、社会の発展の課程で登場した過去の一国家形態と、歴史学的に考えればいいのではないか。
さて憲法の話に戻すと、憲法が国家より優先することはあり得ない。成立過程、原理からして明らかである。昔若かりし頃、自衛隊が憲法違反だという仲間と9条を論じたとき、憲法9条が憲法前文の精神を裏切っており、〝憲法違反〟だとおじさんは言ったが、憲法の条文を憲法違反とは、不勉強すぎると、酒の席でもあって、賛同者は誰もいなかった。
ところが最近、ケント・ギルバート氏が『朝まで生テレビ』で同趣旨の事を言ったと知り、早速、アップされている動画を観たが、40年を経過して賛同者を一人得て感無量であった。ただ、おじさんは前文に照らして違反と断定するに留まったが、ケント氏は国際法に照らして憲法違反だと言われた。頭の良さと法律家としての見識から、的確で説得力ある発言となった。
尚、この情報は『日本と中国の真実に迫る!』さんの記事から得ました。有り難うございました。
by 考葦(-.-)y-~~~