敷島(しきしま)と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。


 年代によって違うでしょうし、思想傾向によっても異なるでしょう。戦艦を思い浮かべる人、煙草を想い出す人もあれば、秀才なら和歌の枕詞(まくらことば)を連想し、くいしん坊なら、即座にパンの映像が頭に現れたかも知れません。各人各様で良いと思います。


 では、敷島の意味を述べよ、と出題されたらどうでしょう。

 答えを言いますと、第10代崇神天皇が宮を置かれた磯城(しき:奈良県)から出た国号、すなわち大和、日本国を指します。


 敷島の道 = 大和歌すなわち和歌の道をさす。

 枕詞 = 大和に係る
  例)敷島の大和心を人問はば、朝日に匂ふ山桜花。(本居宣長)


 Wikipedia は便利なものですけれど、所詮、みんなが作る辞典ということで、左派系の学者などが自分たちの主義主張に都合の良い、嘘とは言えないまでも、定説から遠い説を定説の如く書き込むことがありますので、利用される場合は気をつけましょう。


 また、ついでにお教えすると、広辞苑も歴史がらみの時は気をつけなければなりません。



広辞苑の嘘/谷沢 永一
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 上記の本は、渡部昇一氏と故谷沢永一氏の対談形式で、広辞苑内の歴史項目にいかに嘘が含まれているかが浮き彫りになっています。以後、版は重ねられていますが、この本の指摘を受けて改めるとは思えませんので、まだそのままだと推測しています。
 
 岩浪書店は朝日新聞などと軌を一にする左派であり、左派の立場から歴史を解釈しますので、おじさんなどから見ると、辞典ともあろうものが自らの立場に立った記述のみをしていると映ります。いわゆる反日的出版社の一つと言っていいと思います。

 by 考葦(-.-)y-~~~