武居廣輝さんもブログで同じ話題を取り上げていらっしゃるが、おじさんも腹に据えかねたところもあるので、遅ればせながら書かせて貰う。


 韓国は先進国という言葉の響きが好きなのか、何かというと先進国、先進国と口にされているようだが、何をもって先進国というのかはご存じないようだ。


 先進国というのをおじさん的にまとめると、国体がまず法治国家であること、続いて民主主義、そして表現・結社・信教の自由が憲法で保障されており、かつ工業が高度に発達し、経済的規模が大きい国ということになる。


 韓国の皆さんはお聞きになったことがないかも知れないが、主要国首脳会議というものがあり、英・米・仏・独・伊・加・日の7カ国にロシアが入ったものをそう呼んでいる。G7とかG8とか耳にされたことはないだろうか。別名、先進国首脳会議、サミットともいう。

 
 ロシアについては少し疑問符が付くが、その他の国は先ほどの要件を全て具備している。中でも表現(報道)の自由というのは権力の監視機能を有するので、根幹を為す自由と捉え、先進国では、新聞だけを挙げても、保守派の伝統的新聞、リベラルな新聞、左翼的新聞、ゴシップ専門のタブロイド紙等々、ありとあらゆる新聞が存在する。


 中でも政治ネタは重宝がられ、大統領や首相などは恰好の材料で、漫画の似顔絵も含め、あることないことを、皮肉を効かせて書き散らされ、笑い飛ばされるのが、普通なのだ。逆説的に言えば、こういう事が許容されているのが先進国の証しといってもいいくらいだ。


 権力者も内心苦虫を嚙み潰しながらも、我慢して知らぬ顔を決め込む。それが大人の証しである。それなのに大統領を誹謗中傷し云々と名誉毀損で外国の記者を起訴するなど、自分の国は三流国ですと言っているようなものだ。そんなことが許されるなら、〝先進国〟では、それ専門の訴追機関が必要になるほど、毎日何件も何件も起訴をし続けなければならないだろう。


 聞けば、朝鮮日報の記事を紹介しただけというではないか。特派員なら派遣先のメディアに目を通し、ピックアップして自国に送るのは当然である。ならば、朝鮮日報は何故、起訴されないのか? こういう所が三流と言うのだよ。


 検察のレベルもひどい。事情聴取の段階で朝鮮日報の記事のことは分かったはずであり、元支局長が名誉毀損なら、朝鮮日報の記者も名誉毀損に該当しなければならない。難しいかも知れないが、権力が暴走するのを起訴の段階で、威厳をもって止める――こういった面も検察にはあるとおじさんは考えている。


 この際だから、もう一言いわせてもらう。〝先進国〟では、法律は過去に遡って罰しない(法の不遡及)というのもご存じないのだろうか。何か過去に日本に協力した人の財産を没収するというような法律が制定されたようだが、自由主義成立の歴史的事由を知らぬ、自ら三流国、四流国の看板を掲げたに等しい。独裁者を生まないよう、権力に国民を後付けの理由で罰せさせない為に規定されたものだ。


 報道の自由は基本的な権利だということがお解りか。この〝事件〟に国内メディアが批判の声を上げないということの意味をお解りか。互いに監視すべき三権がいずれも未発達で、第四の権力といわれるマスコミの役割も権力・国民感情迎合では、もう何をかいわんやである。


 韓国がいかなる国であるかは、『某国のイージス』氏が詳しく動画になさっている。嗤いながらご覧になるといい。


 また愛国無罪なる珍妙な国民感情があるそうだが、こんな国が自らを先進国と口に出すのも片腹痛い。法治国家ですらないのだから。申し訳ないが、あなた方の国が先進国となる前に、先進国になれる候補国は10指に余る。いや、中国ほかの社会主義、共産主義国家、アラブ諸国、特殊事情のイスラエル以外の全ての国に可能性がある。いやいや、朝鮮半島の国は永久に先進国になれない特殊事情のカテゴリーに初めから入れておくべきかも知れない。


 日本は下のロゴにある、こんな新聞も許容されているんだよ。

出典 stcblog様