かねてより、わたくし考葦おじさんは、表面的で深みのない考察ではあるが、朝日新聞が何故、事実を捏造し、歪曲するのか、その理由を考察してきた。当初は左翼もしくはリベラルの主義主張上の必然から出たものと考え、一般的なオピニオン雑誌などに見る執筆者の見方も概ねそういう筆致で分析していたと思う。


 しかし、韓国に近づいてみたり、東電の吉田調書捏造などをみると、それだけではうまく説明できない。確たる柱が一本通っているはずだがと、〝反日〟というキーワードで括ってこのブログでも発表してきた。しかし、何かしっくり来ない。


 この記事の前にアップした手紙形式の記事を書いているとき、はたと気付いた。朝日は反日教という宗教を立ち上げ、その教義に則っているだけなのだと。


 つまり、柔軟なジャーナリストの集団として見るのではなく、カルト教団としてみるべきなのだ。そうすると、彼らの行動規範が無理なく見えてきた。

出典 サブイボちゃんねる


 従来の右や左という思想的傾向から解釈し説明しようとすると、韓国に肩入れする理由がよく分からない。しかし、【反日】と書いた大きな扁額が朝日教団中央に掲げられている絵を想像すると、すっきりと納得がいく。東電の吉田調書問題も、世界で勇気を賞賛された東電社員を卑怯者に仕立て上げることで東電の評判を下げる一方、既に定評のある危機に於ける日本人の勇気と秩序ある行動を、貶める事ができる。いずれにも通底しているのは〝反日〟である。


 今まで、単に反日で括っていたものを、反日教というカルト教団として見るという大して代わり映えのしない事を言っているのは承知しているが、内部の優秀な中堅社員がチームを組んでまで取り組んだ吉田調書の成果が正反対だった事について、自身、納得がいく答えが見つからず少々困っていたところ、教団という発想を得てこれで説明できると思った。つまりチームを組んだ彼らは、教団の教義に毒されて判断が偏っている事に気付かなかったのだ。


 話は変わるが、小林よしのりは、朝日新聞の慰安婦訂正会見を聞いて、胸のつかえが下りたそうであるが、小林にしては分析が甘く、意図的にしろ本音にしろ、結果的に朝日を利することになると承知していない訳がなかろう。小林こそもっと厳しい意見がある筈なのに……。この問題については、稿を改める事にする。