慰安婦問題はこれから世界中に撒き散らされた反日の種を、一つずつ丁寧に取り除かなくてはならない。相当な困難と時間を覚悟せねばならないが、どれほど時間がかかろうと手を緩める事は許されない。これは戦争なのである。そして我が国には、スパイとしての在日朝鮮人が多く存在する。これは別にヘイトスピーチではない。戦争なら敵国の国籍をもつ人間がこの国にいれば、国の安全のためにスパイ行為を警戒するだろう。


 そして忘れてはならないのは、反日知識人である。彼らが信奉する左翼思想が未来を提示出来なくなって、そっと違う仮面を被り、こっそり方針を変更した。多くはフェミニズムの外套を纏い、ジェンダーの問題に絡み、今、慰安婦という最大の道具を得て、活動に張りが出てきたようである。彼らには日本への愛国心は微塵もない。彼らが信じる過去の暗黒の歴史から日本を憎み、日本の国力を削ぎ、信用を失墜させ、日本が外国から悪し様に言われることに喜びを感じている、そう野球に喩えれば、アンチ巨人ファンみたいなものなのだ。巨人が負ければ嬉しい、日本が悪くなれば嬉しい。その意味で捻れた愛の一種だが、こんな愛は国にとって迷惑この上ない。彼らが外国のスパイと何等変わるところがないと考える所以である。


 だから、ここ30年の反日的日本人の言説を分析し、彼等に説明を求めるのだ。大部分は此度の朝日新聞の検証記事と同様の論点すり替え、研究の至らなさで対応してくるに違いないが、もしかしたら思想を転換し、保守の側に歩み寄る者が出るかも知れない。だから、こちらも手間はかかるが総括を怠ってはならないと考えるのである。


 総括=なんと懐かしい言葉なのだろう。現在のアンチ日本ファンは、ほとんどマルキストである。過去、同じマルクス主義者なのに活動方針によって細かいセクトに分かれ、互いに敵対したばかりか、同じセクトの仲間に対しても〝総括〟という名のリンチを加え死亡させる事もあった。何か〝ブルジョア的行為〟でもあったのか、あるいは何かの反省が足りなかったのか、彼らにとっては重要事だったのだろうが、世間の目には小さな事が原因の仲間割れに過ぎないと映った。社会・共産主義国家には、この〝総括〟に似たことを行う学習機関が必ず存在した。中国にも北朝鮮にもあるだろう。するとこれは思想自体が孕む避けられない宿痾なのだろうか。