先に朝日新聞が日本を代表するクオリティーペーパーらしからぬ訂正記事を出したことを紹介した。
別におじさんは朝日が日本を代表するなどとは露ほども思っていないし、一度だってクオリティーペーパーだとも思ったこともないが、世間の多くはおじさんが産経新聞の読者だと知って「何それ?」という顔をする。その人に「お宅は?」と聞くと、「朝日です」と答える事が多いので、そうなのだろうと推測しているのである。
その朝日新聞様が産経の『正論』、文藝春秋社の『諸君!』(休刊)を中心とする右派と呼ばれるオピニオン雑誌から、「慰安婦問題」の虚偽・誤報を指摘され続け、鵺(ぬえ)の様に言を左右に逃げ回っていたものが、ようやく産経のねばり強い調査で、河野洋平の談話が杜撰な調査に基づき発せられた事が証明され、見事に流れが変わり、この朝日の記事となった。
まあ、これほど潔さとはほど遠い言い訳を聞いたことがないぐらい酷い文章だが、錦の御旗として世界に発信し続けた詐話師吉田清治が虚偽であることだけを認めた。
普通の人間なら、唯一の証拠が偽造だと判明すれば、誰も罪に問えないことぐらい分かりそうなものだが、彼らはそうは考えないらしい。従軍慰安婦自体が悪い、それは歴史的事実だ、自由を制限されている事が悪い、性の奴隷として従軍させることが悪い等々と醜く論点をすり替えずらしてきたことは何とも思っていないらしい。
朝日が左傾斜の新聞だとはよく知られている。だが、この新聞が戦時中、何処よりも戦争賛美に明け暮れていた事をご存じだろうか。人の思想も変わるように、新聞の基本姿勢が大転換しても可変しくはない。だが、だからといって何故、共産主義や社会主義まで一気に転換してしまうのか、はなはだ不可解である。
と言いながら、おじさんは戦後、左翼の運動家たちがとってきた行動というか、戦術はよく知っている。まず、大学の教員として残り、マスコミに残り、地方公務員に紛れ込み、企業の労働組合に巣喰い、徐々に力を溜めていった。あとは、国などと揉め事のあるところで、反対派の中に紛れ込み、戦術をレクチャーしながら、いつしか運動の性格を変えていった。
左翼思想が使い物にならないのは既に歴史が証明している。何故、いまだに固執する人がいるのかおじさんには理解できない。中国がうまくいっていると反論する人もあるが、あれは一部を自由主義経済風にした結果、一時的にうまく行っているように見えるだけで、今、矛盾が隠し切れない所まで来ている。
結局、左翼思想の利点は、国民を豊かに平等にすることでは無く、貧しく平等にすることである。そして一部の権力者が、桁外れの蓄財をする事が当たり前の政治制度なのだ。住民を有無を言わさず強権的に押さえつける理屈として優れているだけなのである。
おじさんより上の世代には、保守であることが恥ずかしいという引け目があるようだ。都知事の桝添要一などはその典型か。都知事選の時、危険だと思ったが、最近の「ヘイトスピーチ」発言でボロが出始めた。
若い人に念のために言っておくが、左翼思想は学ぶべき所が少ない思想だよ。団塊の世代の皆さん、いい歳をして、何を学んできたの? 謬説に何時まで惹かれているの? あなたが生きた日本はあなたの力で発展してきた。しかし、左翼思想で発展したのではない。
日本を愛し、歴史を重んじ、伝統を重んじ、その上に改革を志した保守の人々の努力によって発展したことは疑う余地がない。正直に認め、その第一歩として朝日新聞と手を切られては如何か。あなた方が購読する限り、朝日は進歩・発展することはないし、反省することもない。朝日に今の態度を取らせているのは、あなた方購読者なのだから。