おじさんは近年、自分でも本当かと思えるほど気が長く温厚になってきている。


 いい年だから練れてそうなったと分析する人もいるかも知れない。しかし、君たちもいずれ分かるだろうが、人は齢に見合うほどには成長しないものなんだよ。


 その点、おじさんの成長ぶりは特筆に値する(汗)。もともとが行け行けの癇癪もちだったんだから、その差たるや過去と今を知る人なら、同一人物に見えないかも知れない。


 おじさんは日々人とは何ぞやと問い続けている。その答えに少しでも近づく可能性があると考えれば、書籍は直ちに読破するし、よい考えがあれば即座に取り入れ、検証を重ねている。


 以前にも書いたけれど、おじさんに一番不足しているのは『お金』の勉強だということに気付き、さっそく『お金』の勉強を始めたのはいいが、ネガティブな感情が深層心理にまで達していて、なかなかマーフィーやカーネギー、神田昌典氏といった著名な人たちの書籍を読んでも成果が出なかった。


 近年、このブログでも頻繁に取り上げる斉藤一人氏の分かりやすいお金(商売)にまつわる書籍を何冊も読に込む内に、徐々にマイナスの感情が薄れてきたようで、驚くほど仕事が増えてきた。


 同時に幾つもの事を実践しているので、実際のところ、何が効いているのかよく分からない。雑誌『ムー』の付録の馬のカードなのか、娘に貰った伊勢神宮のお守りなのか、マーフィーのいう祈った後は潜在意識に委ねてしまえというのが良かったのか、はたまた先日も書いた一人氏の『天国言葉』を唱え続けているのが効いてきたのか、ホ・オポノポノのクリーニングが良かったのか、数週間前から始めているトイレのミニ清掃のお陰なのか、まるで分からない。


 こう書くと纏まりのない読書遍歴にあきれる人もあろうが、『ムー』は固くなりがちな人の精神をあらゆる方向からほぐしてくれる効果があるし、何よりおじさんが最後まで抵抗していた霊性(魂)の存在に気付く下地を形成してくれた。


 これで悟りの境地に至ったと思ったのもつかの間、今度は貧困が心の平安のネックになってきたのである。一人さんは、貧困は自分の生き方が間違っていることを神さまが教えてくれているというんだね。


 確かに、かなり複雑な問題なのに、神懸がかった幾つもの偶然が重なった結果、誰とも揉めることなく、誰も傷つけないで物事がうまくいくという現実をつい最近も体験している。


 君たちも、もうほんの少し注意深く自分が体験する出来事を観察すれば、どういう感情の結果がその出来事を生じさせたのかが解るはずだ。


 おじさんはどんどん謙虚になりつつある。かなり遅まきながら、温厚で懐の深いやさしい人間になりつつある。しかし、そういうおじさんに対して、「神さま」はさらなる仕掛を施してくる。レジでのいわれなき長時間の足止めや、電車の列の割り込み乗車等々……、それらを幾つも幾つもクリアして行くと、人の頭ではとうてい解決策があるとも思えぬ難題を与えてくれる。


 それを問題の相手そのものではなく、心のクリーニングをし、誰も傷つかないで物事が成就することを祈り、解決を委ねてしまったところ、これ以上の解決はないというほどの結果を得られたのである。


 この歳になって、改めてこの世の真理の奥深さに触れたような気がする。今は難問がどんな風に解決されるのかが面白くなっている。次はどんな試練が待ち構えているのか楽しみですらある。