オリンピックが始まって1週間近くたった。



 前評判の高かったスノーボードのスロープスタイルの角野友基選手がいきなり期待を大きく裏切った。



 『楽しんだ』という会見に、竹田恒泰氏がツイッターで批判的な言葉を呟いたところ、賛否の意見が続出し、いわゆる炎上したとのニュースがネットで流れた。



 当初の予想に反して、メダリストがなかなか出ない。1個は確実と思われたスピードスケートの500mでも、二人ともコケてしまった。



 実は日本ではあまり知られていないが、期待権という権利があり、期待してもよいだけの相当程度の状況があり、もし期待通りならなかったら、期待権が侵害された、というように使われる権利である。



 おじさんも若い頃、期待権の侵害という言葉をある時、知人の法律家が使い、思わず笑ってしまったことがある。



 勝手に期待して期待通りにならなかったと怒り、期待権が侵害されたと訴えられたら、堪ったものではない、と思ったからである。しかし、よくよく解説を聞くと、権利の一種で法制化されている国もあり、医療行為などで使用されるそうだ。



 では、角野友基選手の場合はどうか。



 正直に言って、おじさんは期待していなかった。スノーボードについては、まともにゴール?にたどり着いたプレーを一度も観ていないからだ。



 だから、彼が一次予選に敗れたときも、さもありなん、そしてメダルもないと冷静に観ていた。



 竹田氏恒泰は氏の父君がJOC会長竹田恆和氏だから、オリンピックが如何なるもので、費用がどのように出捐されているかをよくご存じだったはずであり、そういった観点から苦言を呈されたと思われる。



 だから、期待権が侵害され、その怒りが選手に向いたと解釈するのは間違っている。国の代表なら代表の誇りと節度を持てと言うことだが、簡単に言えば、高梨沙羅さんの様に振る舞えということなのだろうね。



 ゆとり教育の利点として、10代のオリンピック選手がたくさん出たことを挙げている識者もいたが、企業で使い物にならない人物による損失は利点の何万倍にも上るだろう。



 提唱した文科官僚は今頃、何を思っているのかとも思うが、大して反省もしていないだろう。




 人を人とも思わない人間だけがこういう実験的な事を行いうるのだ。




 ゆとり教育だけではない。左傾教師による歪んだ教育も、JR北海道で立派に花開いている。



 我々は公共交通機関を安全に目的地に到着できると期待して乗車している。それを裏切った職員諸君、お前達は多くの国民の期待権を侵害しているのだぞ。