大きな話が卑近(ひきん)な話になって恐縮だが、貧乏神とのつきあいは長い。
少し生活が上向いてくると、借金の申し込みや、保証の依頼があり、余分な部分を取り除いてくださる。
だが、この神様、どうやら金持ちには絶対にしてくれないが、路頭に迷わすこともないようだと気付いてから、気をつけて観察していると、相当ピンチに陥ったときも、ギリギリの所で仕事が入ったり、収入があったりして助けてくれる。
それでこの人生はこんなものかと思っていたら、どうやら貧乏神さん、知らない間におじさんを見限ったらしく、土壇場のお助けがなくなっていた事に気付いた。
結局、おじさんが悟り?に近づくにつれ、いつしか離れていったものと思われる。
それは自分が経験する総ての出来事は、自分が招いていると悟った時期とほぼ同じ頃である。
その間、約30年近くお付き合いが有ったわけだが、損をさせられたのと瀬戸際で踏ん張ったのと、どちらが多かったかと考えれば、それは助けて貰った方が多かった。
次に、おじさんは、結婚をした。
明るくて、やさしく強い人だったが、おじさんのせいで、貧乏をさせてしまった。
まあ、お互い貧乏が顔に出ないタイプだから、お金がないと言っても誰も信じて貰えない恨みはあるのだが……。
こんな何もないおじさんが結婚できたことが不思議だが、家今後、一応、少し神から離れて、勉強に精を出した時期があって、それで今でも生活している。
次は、ちょっと神に対する変遷を中断して、オームのことについて書いてみたい。