一応、前回で終了した『ネットと悪質詐欺集団』だが、恐れていた事が起きたようだ。

 と言うのも、これまで話していた詐欺商材販売のBグループサイドのレビュー家が、『エピローグ(~Epilogue~) 』を推奨商材に入れていたのだ。

 当然と言えば当然で、Bグループからすれば、Aグループの商材を徹底的に叩く『エピローグ(~Epilogue~) 』は、百万の援軍を得たに等しい。

 おじさんも『エピローグ(~Epilogue~) 』を読みはじめた時点では、まだ、『暴露事変』を完全には否定し切れていなかった。だが、読み終えたときには、Aグループがネットに構築した壮大な仕組を知り、『暴露事変』もAの設置物だと理解するに至った。

 と同時に、これはAを叩くための、Bによる逆襲ではないかという疑念が一瞬、脳裏をよぎった。しかし、すぐにそれは打ち消された。

 悪いが、BサイドはAに喧嘩を挑んでもあまりメリットがない。Aの壮大かつ緻密な舞台と、Bの河原に筵(むしろ)を敷いたようなセットでは、観客動員の差は歴然としている。

 むしろ、Aは自社の製品を褒める間(あい)の手に、B社の製品を叩く、いわばそのためだけにBという同業(?)の存在を許しているようにも見えるからである。

 だから、Bにとっては、正面からAに戦いを挑むより、表向き叩かれても、それ以外の商材がそこそこ売れている事を、よしとする方が利口なやり方である。

 だが、おじさんはBの存在も捨ておく訳にはいかない。Bは逆に代金が低額なだけに、返金となると足が出てしまう虞(おそれ)があり、結局、泣き寝入りということになりかねない。だから、Bの即金系商材も絶対に買ってはならないのだ。

 おじさんの推奨する『エピローグ(~Epilogue~) 』が推されているからと言って、ほかの推薦商材もまともなものだと思わないで欲しい。

 おそらくそのブログではBグループの商材が推奨されている筈だ。A側もB側も否定し、その上で『エピローグ(~Epilogue~) 』が推奨されていれば、そこの管理人は信用できる。

 おじさんは、もし『エピローグ(~Epilogue~) 』が戦略的な理由で、Bサイドから出されたものだというのなら、人に蘊蓄を垂れることは二度としないつもりだ。その程度の眼力で何が言えるというのか。

 黙ってニュースを紹介し、商品を紹介するのが分相応だろう。




 AだのBだのって、いったい何のこと? と仰る方は、このシリーズの初めからお読み下さい。