『終焉』には思いのほか暴露したという商材が少なく、その点はがっかりしたが、信頼できるレビューサイトが紹介されており、ここから買えば間違いはないだろうとおじさんは考えた。

 ところが、最初に初心者向けの商材というふれこみで購入したものが、マルチ商法に抵触する可能性のある仕組の商材で、おいおいネットではこれが許されるのかよ、という代物でした。

 何か違和感を覚えながら、いろいろレビュー家を探す内に、ヘンテコな写真をプロフィールに貼り付けているブログを発見した。なまえに聞き覚えがあると、保管しているメールを検索したら、何かの拍子にメルマガ読者になっていたようだ。

 結果的に、考葦おじさんのところへ来る唯一まともなメールだった訳だが、最初、おじさんはそのブログ内の写真に抵抗があり、内容を信じることが出来なかったんだ。

 今までこの人のメールもちらりと目を通してはいたのだが、あまりにも口汚く罵倒しているので、かえって敬遠してしまっていたんだね。

 そんなおじさんが、その人―-N氏ということにしよう―を信じるようになったきっかけは、N氏のその日のメールにに『Epilogue』という商材が紹介されていたことだ。

 これは先の終焉と同様、詐欺商材撲滅に向けて費用を取り戻す方法を確立したという商材であった。さっそくおじさんは購入して読んでみた。

 読んだとたん、頭を殴られたようになった。おじさんが変だと思った商材はもとより、件(くだん)の『終焉』が推薦するレビュー家達も詐欺グループの一味として名前が挙がっていたからだ。

 ????おじさんの頭は混乱した。個々の商材が詐欺商材ということではなく、もちろんそれには違いないけれども、巨大な詐欺組織が存在し、商材販売者、同作成者、ASP、レビュー家、無料レポート配信サイト、全てが連中の作り出した舞台の装置であり、観客すなわち我々一般購入者は、何処かで絡め取られる仕組が完成ししていたんだ!!

続く